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小説チャレンジ9/100

★ここまでのあらすじ
遅々として進まない筆に嫌気がさした頃、 ひょんなことからストーリーのリライト作業を手掛けることに。しかーし!書いているとき、あまりにも物語的な文章表現の低下に驚いてしまう!TLで見かけた「800文字で小説を書く毎日チャレンジ」を実践すると心に誓い、noteで書いてみることにしたのであった……

※ちなみにIDAHOBIT*があるのは、毎日議論してると疲れてしまうからです。Twitter等で、IDAHOについてどう考えているかすでに話してます。そのリマインドのような役割で毎日更新する予定のこのシリーズには毎日IDAHOをつけてます。 *International Day Against Homophobia, Biphobia, Intersexphobia and Transphobia の略です。

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ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

中也の「サーカス」の一節が頭をゆらゆらと舞っている。なぜわたしたちはここにいるのか。なぜここにいないのか。わたしたちはどこにいるのか。ほんとうは、どこにもいないのか。

ブランコが好きな園児だった。空が近くなり地面が近くなり、世界が疾走する。勢いよく吹き抜ける風、身体の浮遊感といったら! わたしはブランコを漕いでいる間、幸福だった。

だれもいない園庭でブランコを漕いでいたときだった。わたしの隣の空いているブランコに女の子(多分)が乗ったのがわかった。わたしはいつものように幸福にブランコを漕いでいた。2つのブランコは交互に揺れていた。

ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

やがて止まったときに、女の子は言った。
「友だちになろう?」
幸福そうにブランコを漕ぐ同い年の女の子を気に入って勇気を出して声をかけてくれたようだった。わたしは幸福な表情のまま「いいよ!」と言った。

翌日からわたしは大勢の顔の中にその子を見つけようとした。しかし、「あの子かな?」と思って挨拶をしようとしたとき、確信が持てなくて固まってしまった。もしかしたらそのとなりの子かもしれない。そのまたとなりの子かもしれない!

わたしたちはお互いの顔をろくに見て定着させることもなく、これとわかる情報を交換することもなかった。だのに、友だちになる約束をしたのだ。なんてうかつだったのだろう!

ブランコで出会った日が、最初で最後の邂逅になってしまった。わたしたちはまた、今までの友だちの中に戻っていったのだった。

ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

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642字です。ちょっと回復してきました。
何かの小説の、主人公の回想シーンのような感じ。
最近これが多い。今回は実話です。

Twitterの友だちも、毎日見るけど滅多に顔を合わせないから
ちょっと「ブランコの友だち」っぽいですね。
だからあまりアイコンやハンドルネームを変えたくない。

台風が来て大変な毎日ですが、
自分を大切にしていきましょう。
大切なものを見失わないぞ。

※IDAHOだとアイダホ州が出てきてしまうので、IDAHOBITと略さず表記することにしました。わたしは、平等を実現するには、単にそれを支持するだけではなく、差別に抗議する必要があるな、とこの理念には共感しています。
もしフェミニズムをIDAHO風にいうなら、Against Misogyny, Patriarchy,Rapecultureでしょうか。IDAMPRみたいな。

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