見出し画像

関節のスタビリティとモビリティについて知ろう!ファンクショナルトレーニングの重要性とは?

こんにちは、皆さん!今回は関節のスタビリティとモビリティについてお話ししましょう。

骨や筋肉、関節包、靭帯、腱などが組み合わさることで、私たちの関節は成り立っています。

これらの要素によって、関節にはスタビリティ(安定性)とモビリティ(可動性)がもたらされるのです。

ファンクショナルトレーニングにおいて、機能的な動作では各関節がスタビリティ関節とモビリティ関節として役割分担されています。

そして、それぞれの関節が適切に機能することが非常に重要です。

さらに、動作の中で足関節、股関節、肩甲胸郭関節、肩甲上腕関節の正常な可動域が保たれることも、機能的な動作を実現するために不可欠です。

ところが、筋肉の短縮、関節包の拘縮、骨の変形、靭帯や腱の弱化、そしてローカルスタビライザーの機能が正常でない場合、関節運動は正常に行われず、結果的に機能的ではない動作を引き起こす大きな要因となります。

たとえば、ランニング中に足関節の背屈や外反が制限されている場合、他の関節(特に足部や膝など隣接する関節)は、足関節で制限された動きを補うために、より大きく動こうとする代償運動を起こします(足部の過伸展や膝関節の過屈曲)。

このような代償運動が起こると、関節周りの軟部組織にはより多くのストレスがかかることが想像できます。そして、このストレスが繰り返されることによって、組織の炎症や弱化、拘縮が生じ、最終的には痛みが発生する可能性があります。

さらに、正常な関節運動が低下すると、その関節運動をコントロールするローカルスタビライザーの機能低下が起こり、活動が抑制されることもあります。たとえば、仙腸関節の正常な動きが妨げられると、周囲の多裂筋の収縮が抑制されます。

以上のコンセプトを踏まえると、足関節の背屈制限が常に起こっているようなハイヒールの使用や、固定のための足関節テーピング、長期間のギプス固定などによって、正常な関節運動での力の吸収と発揮ができず、他の関節やそれに伴う軟部組織に過剰なストレスがかかり、結果的に障害を引き起こす可能性があります。

動作において、より強い力の吸収が筋のエキセントリック収縮によって起こると、より強い力の発揮が生じます。

逆に、関節の動きに制限があると、筋のエキセントリック収縮によって起こる最大の力の吸収が十分に行われず、最大の力の発揮が妨げられるばかりか、筋機能のアンバランスを引き起こし、結果的に障害を生じる可能性があります。

したがって、ファンクショナルトレーニングでは、動作における関節運動やバイオメカニクスを理解し、それを考慮してトレーニングを行うことが非常に重要です。

適切なトレーニングプログラムを通じて関節のスタビリティとモビリティを向上させることで、パフォーマンスの向上や機能的な動作の実現につながります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?