見出し画像

「名言との対話」7月25日。喜屋武真栄「核になろう、自ら爆発して職場に、組織に、地域に広がろう」

喜屋武 眞榮(きゃん しんえい、1912年7月25日 - 1997年7月16日)は、日本の政治家。

沖縄県出身。「沖縄革新共闘」の候補者として、革新統一運動の象徴的存在だった。参議院議員(5期)を務めた。また、琉球舞踊など、沖縄の伝統文化を普及・継承する活動も行った。

喜屋武真栄『政治を人間の問題として』(あゆみ出版)を読んだ。この人の歩みを羅列するよりも、言葉を並べる方が人物が見える気がする。

誰かがやるだろうということは、結局誰もやらないことである。

人生はリズムである(処世訓)

人間の阿修羅の姿を目撃。戦争は鬼畜の世界である。沖縄の地上物件は96%壊滅。

小指の痛さは全身の痛みさであることを感ずる同胞であってほしい。

空手の精神「先手なし、受けて立つ」

政治の要諦「ひもじい思いをした者には飯を与えよ、寒い思いをした者には着物を着せよ」

信は力なり。

沖縄の教育は、日本国民の教育でなければならない。

座右の銘「機を見るに敏であれ」

ほんとうの人間の平和は、自由の保障です。

好きな言葉「春風をもって人に接し、秋霜をもておのれを律す」

文武両道の太田道灌のような人物になりたかった。

少年よ夢を描け、夢は希望の温床である

核になろう、自ら爆発して職場に、組織に、地域に広がろう。

人間にとって、一番の苦痛は差別されるとういうことです。

権利なく、力もない者の生きる道は団結以外にない。団結は勝利につながり分裂は敗北につながる。

不用意に語る言葉に人間の真実がある。

信は信を生み、不信は不信を生む。

核を枕に毒ガスを吸っての復帰はいやだ。

本土の一億同胞は沖縄県民が24年間にわたって差別待遇を受け、人命、人権、財産など、すべての面で犠牲をこうむったことをよく考えてもらいたい。

得意冷然、失意泰然

屋良朝苗「沖縄とは? 喜屋武真栄を見よ」。中野好夫「一つの歴史をつくってこられた人だ」。

それぞれ、血を吐く思いで絞り出した言葉であり、それぞれに感銘を受ける名言だ。その中で、「核になろう、自ら爆発して職場に、組織に、地域に広がろう」を抜き出したい。本土復帰にあたって、「核を枕に毒ガスを吸っての復帰はいやだ」という演説をした喜屋武真栄は、沖縄の同胞に向かって、その「核」になって爆発しようと呼びかけたのだ。その悲痛さに感じ入った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?