野心なき行動に価値はない

この記事は自分への戒めです。


何が言いたいのか


タイトルの通り

「野心なき行動に価値はない」

ということ。

 

つまりいくら行動力を発揮して動きまくっても、「何の実現を目指す上での行動なのか」の軸がない限りは、その行動に何の価値もないということ。

 

なんでいきなりこんなことを言い出したのか。 

この数ヶ月の自分の変化を振り返ってみます。

 

8月:「行動」「フォロワー増」を推奨する本を立て続けに読む

まず前提として、私は「市場価値が低いんじゃないか症候群」持ちです。

20代中盤を意識低いサラリーマンとしてダラダラ過ごしてしまったことから、30代になってからも周りに置いていかれているのではないか、という不安に常に苛まれているのです。 

8月中旬に仕事がひと段落すると、「市場価値が低いんじゃないか症候群」が顔を出してきます。仕事が忙しい時は没頭していて出てこないんですけどね。

そんな折にこの本3冊を立て続けに読みました。

『死ぬこと以外かすり傷』は、安心安全から脱却して熱狂によって自分自身を飛躍させることをご自身の経験から熱く伝えています。「努力は夢中に勝てない」ってのは名言ですね。 

『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』は、人間は人間を実力で絶対評価することはできず、何らかの成功体験などによってできた「錯覚資産」によって評価され、その錯覚資産が増えると相乗的にチャンスが増えていく、という心理学の話。

『ブランド人になれ』は、会社の金や人材をフルに活用して、個人ブランド価値の高いサラリーマンになることを提唱しています。

  

これら全てが共通して強く主張しているのが

 ①行動せよ
 ②フォロワーを増やせ

の2点。

 

『死ぬこと以外かすり傷』の第3章は「名前を売れ」。風呂敷を広げて周りに影響を及ぼすインフルエンサーになれ。第4章は「手を動かせ」。何かきっかけがあった時に「やりたい」じゃなく「やります」と言え。スピードと量は裏切らない。

 

『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』では錯覚資産を増やすためにはまずPV(=チャレンジする回数)を増やしてCVR(=成功する割合)を上げよ。そして自分の錯覚資産を思い浮かべられる人(=フォロワー)の数を増やせ。


『ブランド人になれ』は、とにかく量をこなせ。量が質を生む。Twitterフォロワー1000人以下のやつはクソだ。

 

 

「市場価値が低いんじゃないか症候群」が発症していた自分に対して、これらの本の影響力は大きく、

「やべーすぐに行動しないと!」

「やべーすぐにフォロワー増やさないと!」

となったわけなのです。

 

本質的なことを見逃していることにも気づかず…

 

9月:奇行に走る


まずはオンラインサロン箕輪編集室に入会。

 まさに「どんどん手を上げて行動しよう」という文化で、ライターやカメラマン、クリエイターが様々な活動をしているコミュニティです。

ここに入ったことで「行動せねば!」という強迫観念にさらに拍車がかかり、もともと趣味だった動画制作スキルを活かしてイベントのOP動画作成※などの依頼を受けまくってました。

次第に「あれ、意外と評価高いな。俺動画制作を副業にできるんじゃね?ってかPM×動画クリエイターっていいブランドじゃね?」と思い始め、Twitterのアカウントも「プロダクトマネージャー×動画クリエイター」に変えました。意味わかんねえw

 

※こんなん作ってました

 

次にTwitter。当時120人ぐらいしかフォロワーがいなかったので、とにかくフォロワーを増やす記事を読み漁り、

・1つのジャンルに絞る
・毎朝必ずツイートする
・140文字ギリギリまで書く
・インフルエンサーに絡む


などのノウハウを実践していました。実際160人ぐらいまで増えましたが、そこで伸び悩み。「もっと…!もっとフォロワーを…!」と中毒者のごとくツイートしてました。

ついにはゆうこすのSNS術まで参考にし始めました笑

 

さらに2つ目のオンラインサロン田端大学に入会。

箕輪編集室が動画クリエイターの軸を伸ばすところなので、こっちではPMの軸を伸ばそう!と思い追加募集枠に迷わず入会。こちらは箕輪編集室の雰囲気とは全く異なり、少数精鋭でマーケティングやセールスなど、ビジネスの本質を学べる場所です。

  

ふと気づいたら毎日アフター5に予定が入り、休日もやることだらけ。睡眠時間も平均4.5時間ぐらいになっていました。

ただ「とにかく行動だ。動け。止まるな。これが成長につながるはずだ。」という強迫観念は強まる一方で、その忙しさが幸せでした。

 

10月:ふと我に帰る



きっかけは田端さんとのFB上でのやり取りです。

 

自分の目指すPMとしてのブランド人を全く言語化できてなかったこと、そして今の自分が何も実現できないことを、田端さんにズバッと刺されました。(キャッチコピーがクソダサいわ…)

とどめは明石ガクトさんの箕輪編集室でのインタビュー動画(非公開コンテンツ)の中にあった

「圧倒的に行動はしても、実現したいことや野心がない人には誰もついてこないし成長はない。」


という言葉。

 

 

・・・

 

「あれ、俺は何を実現したくってバカみたいに行動してるんだっけ?」

 「俺動画クリエイターになりたいんだっけ?」

 

ようやく我に帰りました。 

 

 

奇行を繰り返していた9月は、
「〇〇を実現するために行動しよう!」
ではなく、
「できることから行動したら何か成果が出るだろう」
「フォロワーが増えればさらに成長の機会が増えるだろう」
という意識でした。

上記で紹介した3冊にも確かに似たようなことが書かれています。「まずは動け」「動いて失敗することで成長する」みたいな。ただあくまで前提は実現したいことの軸があること。これを完全に読み落として表面的な「行動しろ」「フォロワーを増やせ」ばかり実践していました。要は行き先も決めずにフラフラと「自分探しの旅」をしている学生みたいです。30超えて何やってんだと。

 

 

つまり、

「何かを実現したい」という強い野心がない状態で行動だけしても意味がない
何も実現できないのにいきなりブランド人になれるわけがない

ってことです。

 

今考えたら当たり前のことなんですけどね。精神的に不安定でトチ狂ってた9月は気づかなかったんですよね。

 

 

10月の3連休、ずっと家に引きこもって「俺は何を実現したいんだ?」を問い続け、ようやく我に帰りました。

 

PMとしてプロダクトを成長させて「人が活き活き働く社会」を作りたい

 

人が活き活き働くために解決しないといけない課題はたくさんあります。それらをPMとして実力をつけた上でいろんなプロダクトを成長させて課題を解決しまくりたいのです。

ただ抽象度が高い目標なので具体的な行動が定義できずモヤモヤしており、そんな中あの3冊を読んだため、焦りばかり膨らんであんな奇行に走ってしまったわけです。

 

ようやく落ち着きました。 

 

 

これから


まずは腰を据えてPMとしてのスキル・経験を積み上げるべく行動します。この軸に関する行動量は増やし続けます。逆にこれ以外の行動は排除します。

 

繰り返しますが「野心なき行動に価値はない」のです。行動すること自体に満足してエクスタシーを感じてはいけない。しっかり実現したいことに向かって一歩一歩確実に、かつ早く歩くことが大事。

  

この記事を書いたのは、また「市場価値が低いんじゃないか症候群」が顔を出してフラフラし始めたら読み返すためです。読んで自分を戒めるのです。

 

「野心を持て!そしてそれに向かって行動せよ!」

 

よし。

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