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L'Arc〜en〜Ciel / 結成30周年で魅せた奇跡の虹

5年ぶりに観るL'Arc〜en〜Ciel

どんなアーティストのライブを観に行くときでも、ワクワク・ドキドキといった感情は湧くものだが、このバンドを観に行くときの心持ちは甚だ冷静ではいられない。

2017年4月8日 東京ドームで行われた"25th L'Anniversary LIVE"が、ついこの間のことのようにも感じる。
その時と同じ東京ドームにて、30周年記念ライブを観に行けることになったのは、とても感慨深かった。
なぜなら、2020年2〜3月に開催されコロナ禍に突入しツアー後半の公演が中止となった"ARENA TOUR MMXX"にて、参戦が決定していた横浜・代々木公演に行けなくなってしまったからだ。
結果的に、初参戦した2014年3月の国立競技場、2018年12月に東京ドームで行われた"L'ArChristmas"を合わせ、今回が4回目となる。

そして公演当日、Spotifyで"25th L'Anniversary LIVE"を聴きながら会場へ向かい、ボルテージを高めていく。
開演1時間前に二階席に着き、メンバーがセレクトしたオープニングBGMを聴きながら、「てっちゃんはこんな感じの歌聴くんだなぁ」とか「ユッキーはスカイ・フェレイラ聴くのか!」とか色んな気付きがあって、とても面白かった(hydeのセレクトが一番好きな系統だが)。

この先の未来にも虹はかかり続ける

18時を過ぎ、今か今かと心拍数が上がってきたのを感じる。
そして、10分少々経過すると突然暗転。
拍手喝采で皆が席から立ち上がる。

激しいEDM長のBGMに乗せて30年間の映像が瞬時に次々と投影される。
演出が終わり間髪なく1曲目に披露されたのは"ミライ"。
"get out from the shell"と予想し、公式Twitterのキャンペーンにも応募していたが、予想は外れた。

未来への希望が歌われた後、エンジンをかけるかのように"READY STEADY GO"。
次に、本公演でのハイライトの一つとなったのが"New World"。
個人的に3本の指に入る、滅多に披露されない曲の8年ぶりに聴き、イントロ部分で決壊。
そこからは駆け抜けるように中盤まで突っ走った。

"fate"→"finale"の流れは、ラルクにしか成せない圧倒的な世界観。
このバンドの凄みを見せつけられた。"MY HEART DRAWS A DREAM"ではコーラス部分がハミングだったことが、コロナ禍ならではのシチュエーション。
いつか良い思い出だったと言える時が早く来てほしい。
"いばらの涙"では、2012年のワールドツアー NYのマディソン・スクエア・ガーデンでの1曲目に披露された時の映像が、脳裏に浮かぶほどの表現力。

AWAKE好きにはたまらないセットリスト

ステージが変わり、アコースティック編成で3曲を披露。
全て初めて生で聴くことができ、"LOST HEAVEN"と"星空"のAWAKE構成は素晴らしかった(序盤には"叙情詩"も披露)。
会場全体でウェーブゲームが行われ、再びメインステージへ。
"Forever"はいかにもtetsuyaらしい、明るく疾走感のある曲調。
今後もL'Arc〜en〜Cielが永遠に続いてほしいと願わずにはいられない。

これから先も必ず僕らに魅せ続けてくれる

いつも背中を押してくれる"GOOD LUCK MY WAY"の後、最後に披露されたのは"虹"。
バンドを象徴するこの曲はいつ聴いても特別。
25周年の時と同じく1曲目でなければ、ラストソングになることは分かっていた。

これから先の輝かしい"ミライ"を宣言し、バンド名を冠する"虹"で締める、完璧な30周年公演となった。
L'Arc〜en〜Cielは僕たちにとって、いつまでも希望であり、憧れであり続ける。

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