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音を日常の彩りに

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人は毎日、日常的に衣を纏う。その日の気分に合う色をチョイスして。日常に彩りをもたらすため。誰かが奏でた音。音楽。そんな音に力を借りて、毎日に少しでも彩りをもたらす事ができれば幸い…
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2024年2月の記事一覧

悲しみが生み出すもの 〜 憂歌団「胸が痛い」

さらに昨日からの続き。 告白というやつを出来ずに、無為のままに時間を過ごしてしまった場合…

hisataroh358
5か月前
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勇気を振り絞った日 〜 KAN 「君が好き胸が痛い」

昨日の続き。 あるタイミングで、告白については、若者特有の当たって砕けろ精神が、理性に勝…

hisataroh358
6か月前
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全ての思春期に共通の思い 〜 KAN 「言えずのI Love You」

あの時代、よく分からなかったのが、告白というやつだ。 知らぬ間に、恋という感情が押し寄せ…

hisataroh358
6か月前
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エアロスミス雑感 ~ 前半は彼らの才能の赴くままに、後半は+コラボで再生

エアロスミスは、大きく分けると、2つの期に分けられます。 前半は、1980年代の初期の頃まで…

hisataroh358
6か月前
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この美しいメロディから想像すること 〜 ジョン・ボン・ジョヴィ 「Janie, Don't Take…

音楽遍歴の中で、高校~大学時代、最も親しんでいたのがハードロック・ヘヴィメタルと呼ばれる…

hisataroh358
6か月前
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エリック・クラプトンって?初心者向け導入支援記事その6 ~ 80年代のクラプトン

1980年代この時代の音楽については過去まとめている通りです。少し振り返ると、英国が経済的に…

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hisataroh358
6か月前
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人の心の不思議な相対性理論 ~今井美樹「Boogie-Woogie Lonesome High-Heel」

相反する二つの感情が同居することがありますね。つらい出来事の後には特に。意識が前を向かせようとするけれど、奥底にはまだ涙の川が流れていて。 夜が来れば、必ず朝が来るように、夜の暗さが、昼の暖かさを愛おしくさせるように、もしかすると、人は寂しさを体験するからこそ、楽しさを、幸せをより一層感じるのかもしれない。 人の心の不思議な相対性理論。

数多くの作家を育んだこの街の見えない魅力を感じた日 ~ 「青葉城恋唄」さとう宗幸

有休で仙台市内を辿る。 仙台の海寄りの地域には、島崎藤村が教師として赴任したときの居住地…

hisataroh358
6か月前
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1日と永遠を意識すること 〜 「朝日のあたる道」 オリジナル・ラブ

ふとした日常。 何気ない毎日。 意識しなければ、さっと過ぎて行ってしまうような、そんな1…

hisataroh358
6か月前
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思い出の中のあなたに花束を贈ろう 〜 「花束を君に」 宇多田ヒカル

もう会えないとしても、あなたは記憶の中に生き続ける。思い出の中のあなたに花束を贈ろう。共…

hisataroh358
6か月前
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必要なものは、寄り添ってくれる誰かの存在 ~ 「風の中の火のように」KAI FIVE

このnoteでもたびたび書いておりますが、人間は「人の間」と書きますので、誰かとの関係性で生…

hisataroh358
6か月前
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還る場所がある安心感 ~「緑の町に舞い降りて」 松任谷由実

これは、新緑の盛岡をイメージした曲。 盛岡は、初秋の修学旅行でわんこそばを食べた思い出し…

hisataroh358
6か月前
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日本音楽史拾遺Vol.12 ~ 思い出のCD-BOX黎明期

1990年代も数年を過ぎたころ、FMステーションという雑誌でとある特集が組まれていました。 そ…

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hisataroh358
6か月前
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シュールな現実の向こうに 〜 「sûre danse」 米米クラブ

この曲が収録されたアルバム「KOMEGUNY」の発売は1987年。ソウルオリンピックの前年。昭和62年。 北海道では、国鉄からJRへの変化の波を受けたのか、幸福駅、愛国駅で知られる広尾駅や、幌内線、瀬棚線、湧網線、羽幌線、士幌線などが相次いで廃線に。 変わって、道内にはバスの通路網がひかれていきました。電車がなくなっていったあとの、風景は寂しいものでした。しばらくは駅舎はバス停として使われていましたが、子供心にはそこは電車が止まる場所であり続けました。 老朽化から駅舎が