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⚾WBC⚾ Pool Aから東京に来る2チーム🇨🇺🇮🇹

 ついに2017年以来のWorld Baseball Classic 2023が開幕しました!元野球少年で2000年代後半からMLBを見続けている身としては本当に毎度楽しみな大会です!

<日本語公式サイト>

<MLB公式サイト>

 この記事を書いている段階で、既に総当たり予選(Classic Pool)の Pool A と Pool B が終了しており、次の4チームが準々決勝に進出が決まっています!日本代表は皆さんご存知かと思いますので、この記事では他国に目を向けていきます!
(※選手の所属チームはWBC開幕時点)

❙  Pool A 大混戦&波乱

 準々決勝進出チーム
  ▷Pool A:キューバ🇨🇺/イタリア🇮🇹
  ▷Pool B:日本🇯🇵/オーストラリア🇦🇺

 準々決勝対戦カード
  ▷キューバ🇨🇺 vs オーストラリア🇦🇺
  ▷日本🇯🇵 vs イタリア🇮🇹

イタリアとオーストラリアは初の準々決勝進出です!
また新しい光景が見られそうで、とてもワクワクします!

 Pool A/B の前評判では、上記2チームよりもオランダと韓国が優勢と見られていたと思います。オランダ代表は Xander Bogaerts(パドレス) などMLB選手が数多く選出されており、韓国代表も Ha-Seong Kim(パドレス)Tommy Edman(カーディナルス) が選出されているなどを踏まえた上で、過去のWBCの戦績を加味すると、この2チームは準々決勝に駒を進めるだろうと考えていました。

 しかし、結果は予想に反して往年の名捕手 Mike Piazza 監督率いるイタリアと、予選で激戦の末に韓国を下したオーストラリアが準々決勝に勝ち上がる波乱と言っていい展開となりました!

 特筆すべきは、Pool A の大混戦具合です!以下の順位表をご覧ください!なんと、Pool A 全5チームが2勝2敗で終えました!結果的に同率で並んだ場合は失点率(1イニングあたり何失点したか)が低いチームが勝ち上がるルールとなっているため、キューバとイタリアが準々決勝に進出することになりました!

公式サイトより抜粋

❙  Pool内で最高得点も、ルールに泣いた本拠地台湾🇹🇼

 しかし、総得点数で見ると台湾が1位となっており、本拠地開催となった台湾はルールに泣く展開となってしまいました。台湾は劇的で大味な試合を展開し、最多得点・最多失点となりました。特にClassic Pool A のMVPとなった Yu Chang(レッドソックス)の大活躍は地元台湾のスタジアムを大いに湧かせました。それだけに準々決勝で見たかったという個人的な思いも含めて残念な結果となってしまいました。

❙  大国復活を目指すキューバ🇨🇺

 準々決勝に進出したキューバは第一回大会の決勝で日本と対戦していますが、その後MLBへの亡命が激増したことで、戦力流出を招き、その後の大会では息を潜める存在となっています。しかし、今大会から亡命したメジャーリーガーも参加できるようになり Luis Robert & Yoan Moncada のホワイトソックスコンビなどが参戦しています!その他にも、元強肩強打のメジャーリーガー Yoenis Cespedes、ソフトバンクホークスの Livan Moinelo の他、元ホークス Alfredo Despaigne、中日ドラゴンズのキューバ三人衆などが参加しており、もはやお馴染みのチーム感さえあります!
 今回のPool Aでは初戦の対オランダ、二戦目の対イタリアを落とし2連敗を喫します。さすがにメジャーリーガーが来ても厳しいかと思いました。しかし、パナマと台湾相手に合計20得点で2連勝し、終わってみればPool内では最小失点&得点2位とチームの底力を見せ、1位通過を決めてきました!日本代表とは決勝でしか当たらない組み合わせ(?)ですが、対オーストラリアの準々決勝は下馬評的には優勢なので、日本代表と共に準決勝へ進出してきそうです!決勝まで駒を進めて大国復活に狼煙を上げるでしょうか。

❙  準々決勝で日本代表と当たるイタリア🇮🇹

 今大会WBC 2023は大谷翔平のための大会と言っても過言ではありません。その大谷選手のチームメイトでもある David Fletcher が今大会はイタリア代表として選出されています。小柄な選手でバットに当てるコンタクト能力に長け、予選でも守備で好プレー(こちら)を魅せたように守備も堅実。日本によくいそうなスモールボールタイプの選手です。MLBでは、あまり注目されない選手ですが、大谷選手のチームメイトということで、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
 それから、個人的な注目は Matt Harvey(オリオールズ)です。 元々球速100mphに届く豪速球を、美しく滑らかなフォームでコーナーや高めに投げ込む投手で、無双していたメッツ時代が印象的です。近年は怪我の影響でかつてのような支配的な投球スタイルではなくなったものの、ワールドシリーズで好投した経験もあり、今大会初戦のキューバ戦で先発して3回3奪三振無失点と好投しています!初戦で投げたということは準々決勝の日本代表戦で先発する可能性が高いということです。
 Harveyのキューバ戦の投球内容で、前に飛んだ打球はゴロ6つに対してフライ1つとなっており、狭い東京ドームでもFletcherなどの守備を活かした投球をしてくることが予想できます。そうなると日本代表としては、2013年の台湾戦で元ヤンキースの王建民に抑えられた時のような接戦になる可能性は十分にあります。戦力は日本代表の方が一枚も二枚も上でしょうが、全く持って侮れない相手です!
 さらにイタリア代表には、昨年マリナーズでブレイクした Matt Festa がリリーフに控えています。キューバ戦では2回1失点でしたが、変速気味のフォームから150km台の速球を高めに投げ込み、打者のバットは空を切ります。日本代表はビハインドで終盤を迎えたくないところですね!イタリア代表としては日本戦が今回最大の挑戦となるでしょう!

❙  準々決勝の予想と期待

 日本代表と対戦するイタリア代表はPiazza監督や先に紹介した選手以外は、知名度が低いと言っていいでしよう。日本代表にとっては多少苦戦してもチェコ戦のような展開になると僕は予想しています。

 スコア予想① 🇯🇵 5 - 1 🇮🇹

 先発が大谷選手であることを考慮すると、イタリア代表の得点は見込み薄でしょう。よって、カギは日本代表の打撃陣と見ます。日本代表が早いイニングから得点を重ねるようであれば、ほぼ日本代表の勝利は確実かと考えています。イタリア代表はこれが決勝というくらい本気で来るでしょう。まさに総力戦です。日本代表はその先を見ているはずですので、そのあたりの気持ちの差で、実力よりも得点差は開かないと見ます。
 しかし、何があるか分からない国際大会です。優勝候補筆頭のアメリカ代表もこの記事を書いている日、メキシコ相手に11-5と大敗しています。僕はWBC 2013日本対台湾の 王建民 の投球を思い出してなりません。あの試合では、台湾代表の王建民が日本打線を6回無失点とほぼ完璧に抑えました。9回に日本代表は鳥谷選手の盗塁から井端選手のタイムリーで追いつき、延長の末なんとかモノにしました。メジャー好きの僕からするとメジャーリーガーが活躍して日本代表を追い詰める展開は嫌いではないため、ぜひイタリア代表には緊迫した準々決勝を見せてほしいものです!

 スコア予想② 🇨🇺 8-4 🇦🇺 

 キューバ対オーストラリアはキューバ有利予想です。オーストラリアの侮れないところは韓国代表に勝っている点です!失点率がPool A 1位のキューバ相手にオーストラリアが何点取れるかがカギになると見ています。オーストラリア投手陣がキューバ打線を抑え込むとは考えにくいため、オーストラリア打線がどこまでキューバ打線に食らいつくかという大味な試合を期待したいと思います!オーストラリアが勝つとすれば、点を取られてもすぐに取り返して、韓国戦やチェコ戦のように終盤に逆転する展開になればチャンスはありそうです。
 
 さて、ここまでPool Aのチームを中心に書いてきましたが、いかがでしたでしょうか?折角のWBCなので、Pool C/Dが終了した後にまた記事を書きたいと思います!ぜひ、皆さんの準々決勝の予想をコメントで教えてください!

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