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ぼくは大のフュージョン好きですよ

(3 min read)

「私の中では、レイボーンはフュージョン・ミュージックの範疇です」というコメントがブログにこないだつきました。ブルーズ・ロック・ギターの記事でスティーヴィ・レイ・ヴォーンに言及したからだと思います。そのかたのなかではフュージョンをくだらない、つまらない音楽の代名詞として使っていることが文脈から読みとれました。

どの音楽家が好きかどうか、評価できるかどうかは個人差が大きくて、他人の考えはぼくには関係のないことですから、レイ・ヴォーンをどう思うかはどっちでもいいと思います。問題はそこではありません。

ぼくの考えでは二点、問題があると思います。(1)否定的なコメントを、それが好きだと書いてある文章にわざわざ向ける必要があるのか(2)フュージョンというタームを否定の代名詞として使うこと。

なにかが好きだと発言している主に向けて、いやそれは自分はあんまり好きじゃないといきなり言う必要などぜんぜんないと思うんですよね。こちらは気分を害するだけで、建設的要素がなにもないです。

自分はこれが好きじゃない、嫌いだ、評価できないとかいった種類のことは、自分のアカウントなり場所で一人で勝手に発すればいいだけのことで、他人のブログであれなんであれ、それが好きで聴いているという人物に向けることはないと思うんですよね。

こういったことは、ひょっとして10年くらい前に世間の常識として定着したんじゃないかと思っていたのですが、Twitterとか見ていてもやっぱり相手にわざわざ向けて見えるように発言するかたがまだまだいるようです。ちょっとね、もうそういうことはやめてほしいわけです。

フュージョンという音楽はくだらない、つまらないものなんかじゃ決してなく、むしろとっても楽しいし評価できるものなんだというテーマはやや大きなことで、きょうのぼくの手に負えるものではありません。

個人的には1979年にジャズやその関連領域にハマるようになったので、当時全盛期だったフュージョンをリアルタイムで聴いていて、いいな楽しいなと当時から実感していましたし、いまでもその気持ちは変わりません。

この大きなテーマを展開するパワーがいまはありませんが、2020年代のコンテンポラリー・ジャズの源流の一つでもあるし、少なくともぼくのなかの気持ちとしてはフュージョン大好き、いい音楽だという認識があることだけはみなさんに知っておいていただきたいと考える次第であります。

(written 2023.12.17)

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