見出し画像

ヤバいよ溶けちゃうよ!〜 参加型中澤卓也コンサート in 大阪 2023.5.30は興奮のるつぼだった

※写真は中澤卓也公式Instagramより(白原翔太撮影)

(4 min read)

熱い熱い一夜でした。バンドはステージ下手がわから順にギター、キーボード、ドラムス、ベース、ギター。この五人をしたがえた卓也は18:00すぎの開演から約二時間半ノン・ストップで爆走。

卓也は常から自分のコンサートとかは観客参加型を推奨しているのであるということを現場でもさかんに発言していますが、この日もそうでした。コロナも5類になったということで、立ち上がったり踊ったり声出しもOK。なもんで観客もめいめい自由にのびのび楽しんでいた様子が印象的でした。

ぼくもはじけましたよ。最新シングル「陽はまた昇る」での幕開けに続き、続く卓也ファンにはおなじみの名曲「青いダイアモンド」ではや盛大なもりあがりよう。コロナ前までは常套だったサビでの「タ・ク・ヤ!」「タ・ク・ヤ!」」コールも復活。個人的には初体験でしたが、リズムにあわせ思い切り大声を出しました。会場みな一体。

従来曲と新作アルバム収録曲を適宜おりまぜながら、卓也とバンドの闊達な演唱で会場の熱気は昂まる一方。後半に入ると興奮は最高潮に達し「これ、このまま行ったらどないなっちゃうんやろう?!」と心配しちゃうほどの熱がありました。

中盤では「冬の蝶」「青山レイニーナイト」の二曲をヘッド・セットで歌いながら客席を練り歩きみんなと握手をかわすサービス・タイムあり。もちろんこうしたことは演歌歌謡曲歌手の常道ではあります。ぼくもしっかり手を握ってもらいました。その瞬間卓也はちょっとビックリしたような顔になりましたが、若い(若くないって!)男性客はめっちゃめずらしいのでしょうね。たしかにぼくだけでした。

ステージに戻ってからは幡宮航太のピアノ伴奏だけというデュオでカヴァーを二曲(なにをやるかは日替わりらしい)。そのうち2曲目にやった「化粧」(中島みゆき)は個人的に思い入れが強い歌なので、イントロに続き卓也が歌い出した瞬間に涙腺が崩壊してしまいました。

っていうかそもそもぼく、コンサート2曲目の「青いダイアモンド」ですでにウルウルきちゃっていたもん。なにぶん卓也の本格コンサートは初体験でしたし、ふだん自宅でこれでもかと聴きまくっていますけど、生姿生声であれやこれや聴いているんだって思ったらもうダメだった。

最終盤はステージと客席がぐつぐつに煮えたぎる沸騰ドロドロ火鍋状態になり、ヤバいよ溶けちゃうよ!観客総立ちになって最後に三曲やりましたが、本編ラストのラテン・ナンバー「江の島セニョリータ」では卓也も全員の客もビートにあわせてピョンピョン飛び跳ねながら右手に握りしめたタオルをグルグルまわし叫びまくるっていう。

客層の99.99%は年金受給者世代の女性だったんですが、ステージから卓也も「だいじょうぶですかムリしないで」と心配のことばを発するほどの状態で、完全にメーター振り切れちゃっていましたね。コロナ時代の忍耐辛抱から大阪メルパルクホールで一気に解放されみんないっしょにエクスタシーに達したような感じでした。

アンコールで二曲やったうち「ありがとうあなたへ」では撮影OKとなり、みんなスマホを出していましたが、ステージから卓也自身もスマホで客席の全員をぐるっと動画でおさめていました。翌日それがInstagramに上がりましたよね(11列目だったぼくもしっかり写っています)。

これで終わりだと思っても客席は明るくならず。下手ソデから今度は卓也ひとりがアクースティック・ギターをかかえてひょこっと姿を現し、ほんとうにラストのラスト「またね」を弾き語りで歌いました。

(written 2023.6.1)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?