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最高に楽しいクリスマス・ミュージック 〜 キム・テチョン

(2 min read)

Kim Tae Chun / Santa Don’t Knock at Your Window

bunboniさんに教わりました。

クリスマス・ミュージックの季節じゃなくなりましたが、年中いつ聴いても楽しいものはやっぱり楽しいってわけで、韓国人音楽家、キム・テチョンの『Santa Don’t Knock at Your Window』(2014)がとってもいい。アルバム題も曲題もハングルですが、サブスクだと英題も併記されていますのでそっちを使いました。

ハワイアンふくめのアメリカン・ルーツ・ミュージックで仕立てあげたクリスマス・ソング集で、プサンを拠点とするキムはアクースティック・ギター弾き語りのカントリー・スタイル。それでぐいぐいスウィングするノリいい音楽を聴かせるんですよね。

1曲目からもうほんとめっちゃ楽しくて、サウンドはギターを中心とするリズム・セクションで組み立てられています。それがもうほんと極上。投げやりでちょっぴり邪悪に突き放したようなキムのヴォーカルもいい。がちゃがちゃからみながら入ってくるバック・コーラスだって痛快。

この1曲目と4曲目が個人的にはこたえられない大好物。やっぱり軽快なスウィング感がたまらないんですよね。キムはハワイアンなスライド・プレイも全編で聴かせていて、それだってうまいですよ。アルバム・タイトル曲の2なんかはちょっとスクリーミン・ジェイ・ホーキンスを思わせるムードだったり。

キリスト教会ふうのオルガン・サウンドをバックに歌われる5曲目に続くアルバム・ラストの6はおなじみ「きよしこの夜」。キムはハミングだけで歌詞は歌わず、ハワイアン・スタイルのギター・スライド・プレイに徹していて、まるでライ・クーダーなどアメリカン・ルーツ系のギターリストみたいですよ。

(written 2023.1.9)

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