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しんどいとき助けになる音楽(45)〜 ビートルズ「ホワイト・アルバム」

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The Beatles / The Beatles

ビートルズの『イーシャー・デモ』を聴いていたら、やっぱり『ホワイト・アルバム』本体も聴きかえしたくなって、そうしていました。いま体調最悪だからだいじょうぶかな?聴けるかな?「ヘルター・スケルター」「リヴォルーション 9」とかあるしなって警戒しましたが、平気でした。

こりゃちょっと不思議な気もします。『ホワイト・アルバム』のなかにもエレキ・ギターがけばけばしく響くハードなナンバーがけっこうありますからね。それでもだいじょうぶだったというのはなぜなんでしょう。

思うに、おそらくバンドの倦怠期に制作されたアルバムだからなのかもしれません。ちょっぴりダルいようなフィーリングが全体にただよっているっていうか、録音だってオーヴァーダビングのくりかえしで進み、ヴォーカルはそんなカラオケを聴きながらラストに入れたっていう。

それでいてナマナマしいバンド感みたいなもの、グルーヴというか、それはしっかりあるし、やっぱりむかしからなんど聴いてもわかりきれない不思議な音楽ですね、『ホワイト・アルバム』って。

今回の新発見は、なんといっても「リヴォルーション 9」があんがい聴きやすかったことです。しかもなんだかヒューマンでハート・ウォーミングな印象すらあるっていう。それに気づいてからはこれが流れてくるのを楽しみにするようになりました。長年いだいていた感想からしたら、この事実もかなり意外です。

(written 2023.10.14)

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