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サウダージあふるる 〜 ルイ・バラタ、パウロ・アンドレ曲集

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v.a. / A Música de Paulo André e Ruy Barata

ブラジルはバラ州出身の作詞作曲家、ルイ・バラタの生誕100周年を記念して制作・リリースされたアルバムが『A Música de Paulo André e Ruy Barata』(2023)。ルイ・バラタとその子でシンガー・ソングライターのパウロ・アンドレ・バラタの曲を収録しています。

カヴァーしているのはほとんどがぼくの知らない歌手ですが、それでもマリア・リタ、ゼカ・パコジーニョ、レイラ・ピニェイロ、ジョイス・モレーノ、モニカ・サウマーゾといった有名どころもまじっています。それら以外は初めて聴く歌手たちですが、とってもいいですね。

いいっていうのはつまり曲がもとからいいということでしょう、このアルバムのばあいは。ブラジルの哀愁感を意味するサウダージに満ちたものが多く、なかには明るい曲もありますが、アルバムを一貫するトーンはあくまでサウダージ。

ほんとうにサウダージあふるるアルバムで、ときどきグッと強く胸をつかまれるものがあります。ルイ・バラタの名前もはじめて見たんですが、つまり今回はじめて聴いた曲なんですがぜんぶ、でも前からよく知っているぞという不思議なデジャブがありますよ。

(written 2024.1.26)

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