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ポケットセラピストの活動を通じて

 2020年、突如としてオンラインの波が襲ってきましたが、私が臆することなく飛び込めたのは、この「ポケットセラピスト」の活動でオンラインツールに慣れていたのがあるかと感じます。

 この記事では、ポケットセラピストについてご紹介したいと思います。ポケットセラピストは、株式会社バックテックさんが運営している企業で勤める人向けの肩こり、腰痛対策のサービスです。

1.ポケットセラピストのサービスの概要

 WEB上で企業の従業員の方にセラピストがオンライン上でアドバイスをして、肩こりや腰痛を軽減することを目指します。企業が費用を負担するので、従業員個人の負担は基本的にはありません。

 ユーザーさんとセラピストはビデオ面談やチャットでやり取りを行います。ユーザーさんは、痛みや活動量を日々記録することで、セラピストに状態を伝えます。セラピストはユーザーさんに合わせた運動メニューを設定し、説明します。ポイントは、ただ痛みだけに焦点を当てるのではなく、ユーザーさんの満足度(UX:ユーザーエクスペリエンス)を意識すること。一人ひとりの生活に合わせて、痛みがあってもうまく付き合い、仕事や生活が充実して送れるように支援することで、ユーザーさん、そして企業をサポートすることができます。

 医療従事者である私が、こうしたUXの概念について知ることができたのは、ポケットセラピストのおかげです。こちらのサイトが分かりやすいので、リンクをご紹介します。

2.私が参加したきっかけと続けられている理由

 以前から、予防医療、産業保健(職場での健康づくりの関わり)に関心があり、研修会などに参加していた私ですが、なかなか自分個人で実践する環境がなかったのが悩みでしたが、このような場があることを知り、登録させていただきました。2018年の年末のことでした。

 私は、仕事において地域住民に対して健康の意識付けをする仕事をしていますので、ユーザーさんの生活習慣を改善できるようにサポートをすることは、現在の仕事にダイレクトに活きていると思います。また、ユーザーさんのことを仕事や生活も含めて知ろうと努力することは、自分の周りの人間関係の構築にも役立っているように感じます。

 このサービスのユニークな点として、自分のペースで対応可能なユーザーさんの希望人数を設定でき、仕事や生活とのバランスを考えて活動ができます。まだまだスキルアップの途中ではありますが、チャットを通じて文章から相手の思いを推察し、自分の文章で簡潔に考えを伝えるというやり取りは、自分にとって糧になっていると感じます。

 あとは、サービスを提供する際、分からないことばかりでしたが、スタッフや先輩セラピストがアドバイスをしてくださいました。とても心強かったです。私も、活動に慣れてきて、自分の経験から新しい方に少しアドバイスをすることもできるようになりました。

 また、研修会や新しい情報の共有の場もありフラットな感じもとても良い雰囲気だと感じます。職場環境の評価、提案の仕方、認知行動療法の考えなど、実践を通じて一緒に学んでいます。

(私が仕事で行っている健康講話。ポケットセラピストの経験が活きていると感じています。)

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3.やりがいは「離れていてもサポートが届くこと」

 実際のユーザーさんとは会えないですが、ユーザーさんは遠く離れたところにいて、私たち医療関係とは全く違う仕事をしている人たちです。そんな人と接点ができ、日々チャットでやり取りをしてその人の生活をサポートできるところがやりがいです。

 肩や腰の痛みや不調に悩んでいた人が、サービスを通じて仕事や生活にも前向きになれるような支援ができた時には、喜びを感じます。特に、このサービスでは、リアルに会っていないのに、映像やチャットでサポートをして、元気になってもらうサポートができます。これは、今の時代ならではの専門職の喜びのような気がします。

 気持ちの波がある私ですが、スタッフさんや他の登録セラピストさんがとても前向きで、新しい情報をもらえるので、大変刺激を受けます。運営するバックテックはITを活用した医療ベンチャー企業です。医療福祉業界とは違う企業風土を感じますし、その組織の人と接点があるというのは、自分の生活をふと俯瞰的に感じさせてくれることがあります。

4.これからについて

 私も地域で健康づくりに関わる立場として、ポケットセラピストで得ているものが何かの形で地域に還元できればと感じています。普段の仕事では産業保健に関わっていないので、この分野にガッツリ関わっている方に比べると活動量は少ないかもしれませんが、できる範囲で続けて、挑戦する会社のエキスを吸収しながら、自分自身の成長につながればと感じます。

 もし、ご興味のあるリハビリ職の方がいらっしゃいましたら、一緒に活動ができればと思います。お読みいただき、ありがとうございました!

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