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大学教員・研究者になるには

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卒業研究・修論研究を経て研究者になろうと考えている方々向けの記事を集めていきます。大学教員・企業研究者など。
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#修士課程

【生々しい話】大学教員になれるか、なれないかー両者を比較ー

大学・研究業界の生々しい話、現実について綴ります。大学教員を目指して奮闘中の公募戦士にはなんとしても戦線を勝ち抜いていただきたく、研究者としての一歩を踏み出した院生の皆さんにはやがて直面する現実への備えをしていただきたく、研究者を志す学部生・中高生には覚悟を固めるために現実をお見せしたく、錯綜する気持ちを正直に本稿に込めます。自分の体験談と、身近にいた(いる)方のかなり生々しいお話しです。 モチベーションを是非上げていただきたく、今回は大学教員に「なれた」後の話から始めます

【学部生向け】研究者を目指す方へ

本記事は、研究者を志す主に大学1~4年生に向けたものです。人生の10歳ほど先輩からの小うるさいメッセージとしてお読み流しください。 私自身、研究者として身を立てようとぼんやり思ったのは大学4年生の頃、より現実的に考え出したのはM1の頃でした。今覚えば、大学1~3年ともったいない時間の使い方をしてしまったと後悔しています。 「研究者になりたい」という志を持つのは、早ければ早いほどいい。研究者は自身の専攻に特化したスペシャリストであると思われがちですが、浅く果てしなく幅広い知

研究者の登竜門、学振に関する知見を共有 採用編

今思えばよく通ったなぁ。借金地獄に落ちるところだった。 まぁ側から見れば、借金地獄の方が面白かったのかもしれないけど。 はじめにこんにちわ。ぴくむんです。 私は、 小さい頃から実生活で役に立たない学問ばかり教えられる。 「現代社会でダイレクトに役に立つ学問がない」 研究は、勉強の醍醐味であるのに大多数の人がやっていない。 「大多数の人は研究をする機会がない」 ことに対して疑問を覚えていました。そこで、 国なんてあてにせずに 自分の力で「実生活に直接役に立つ学問の確立」

修士で製薬企業の研究職を目指したけどダメだった話

こんにちは。私は薬学系研究科で生物系分野の研究をしている博士課程1年の居間口です。 この記事は、21年卒修士学生として製薬企業の研究職を目指して内定がもらえなかった私の、個人的な反省を書き出したメモとなっています。 端的に言えば、ただ怠惰な学生が順当に失敗しただけの話です。なので、就活や進路選択に悩む方の役に立てるかは分かりません。が、こんな人も居るんだな、という1例として参考になれば幸いです。 とりあえず就活前後の流れを紹介します。 B4:メンタルの強さからD進もいい

(就活)研究職を目指す学生へ

 お越しいただきありがとうございます。カルフです。地方 of 地方の国立大学博士課程を修了し、現在は化学メーカーで研究をしています。例年通り、11月から大手化学メーカーの博士枠の採用が始まりましたね。D2の方は早めに動き出しましょう(私は2月末から動き始め、博士枠の採用が終わっていたので、かなり焦りました(笑))。入社して半年以上が経ち、企業での研究にも少し慣れてきました。それに伴って就活をしていた頃に抱いていた企業研究者像と実際のそれとのギャップがくっきりとしてきたところで

研究職のメリット

 お越しいただきありがとうございます。カルフです。地方国立大の博士課程を修了し、現在は大手化学メーカーで研究開発をしています。企業の研究者として半年を過ごし、「やはり研究職っていいな~」と感じることがありましたので、そう思えた「研究職のメリット」についてご紹介しようと思います。「研究職って結局どうなん?」と思っている学生の方の参考になれば幸いです。内容を挙げると、 ・夜勤が無い ・有休を取りやすい ・フレックスで働ける ・ヤバい上司が少ない ・業務で意外と体を動かせる ・好