安倍元首相と新興宗教(?)の関係についての記事に対する私が感じた違和感

安倍元首相が「崇教真光」と関係があったという記事を読んだ。


統一教会絡みのスキャンダルで話題になっている安倍元首相(と自民党)がさらに別の新興宗教と癒着してた!問題だ!
…と言いたいのは分かるんだけど、

正直話題逸らしというかズレがちょっと過ぎるよね。

先ずそもそもの問題は、安倍と自民が統一教会みたいな朝鮮カルt宗教団体とつながってたっていう点であって、それが政教分離の原則と国家の自治・独立の観点からみてどうなのよ?という話なわけだ。

ではその上でこの崇教真光という団体を見てみると、まず日本の団体で教祖は武士・帝国軍人の家系。明治から昭和に起源を持ち、教義というか神話としては「日本はムー大陸の一部が沈没を逃れたもので日本人はムーの民の直系の子孫で他の世界人類はムーの民≒日本人から枝分かれした つまり日本が世界の大元であり中心で日本人はムーの直系として世界を導く責務がある」としている。つまりゴリッゴリのそっち系の宗教なわけだ。
正直お手かざしの団体だっていうのは知っていたけれどこんな思想というか教義だというのはここで初めて知ったな。
ともかく、私は宗教について対象がよっぽどのカルトではない限り中立的な立場だが、これからFRIDAYの記事を要約すると「日本政府の元トップが首相在任時に日本の、ナショナリズムが強めの団体とつながりがあった」となる。
まぁこれだと正直スキャンダルとしてはあまりに「弱い」よね。
ていうか自前で水力発電持ってるの凄いなぁこの団体。

更に言うと安倍元首相は神道系の人が作ったこれまたゴリッゴリの保守というかナショナリストの団体である日本会議に参加してたわけで。
これについてはある程度知られている話であったけれども問題視される事はほぼなく、オカルトとか陰謀論界隈でこそよく問題の様に動画やブログで取りざたされてたけれども一般メディアでは今まで話が大々的に報道されるという事は終ぞなかったとしていいと思う。実際今回のスキャンダルでも統一教会系の団体が最初に槍玉に上がったのはそういうことなわけだ。

総括するとこの私が感じた違和感は「論点ずらし」をされていると感じたが為のものとすることができる。
本来の問題である「国体の護持と独立・政教分離の原則が首相と与党が外国のかるt宗教団体とつながっていた事で脅かされた」というものが「宗教団体と癒着がまだまだあった!」という話にすり替えられるのは正直不快である。
というか、「何でもいいから宗教団体とくっつけて記事にしとけ」というのは発想が雑というか程度の低さを感じる。なんぼFRIDAYでももうちょっとなんかあったんじゃないだろうか。世の中そんなネタに困るほど平和でもなかろうに。

ともあれ安倍元首相の死後の安寧を願うとともに、死後もこれだけ話が出てくるという事にその影響力の大きさを改めて実感する次第である。

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