書き溜めた独り言

インターネット。
おかげで私たちは格段に情報発信が簡単になったし、会うこともないはずだった誰かにコンタクトを取ることも容易になった。

「著名人」と言われる人々にとっては、インターネットは商売道具のひとつになった。何かがきっかけで個々人の拡散に乗れれば、多くの人に自分を覚えてもらえる。意見を知ってもらえる。作品を見てもらえる。
興味のない人にも晒されてしまうのは諸刃の剣ではあるけれど。

さて、一般人。
普段リアルでは温厚な人でも、ネットでは当て付けのように悪口の匿名コメントを書くのが趣味という人もいるらしい。たしかに、ネットの匿名性を使えば自分は安全なところから相手を攻撃できる。とても卑怯だけど。著名人に好きなだけ上から意見できて、誇ったような気持ちになれるんだろう。でもそれ、相手のほうがヒエラルキー上だってことを自分で認めてるよね。

著名人に戻る。
彼らは顔も名前も出している。発言には責任もリスクも伴う。「消えろ」といわれて、「お前が消えろクズ」と返すことは、普通、できない。友達同士の口喧嘩とは違う。
言われっぱなしで無視している人がほとんどだけど、たまに戦う強い人もいる。そうすると一般人はさらに噛みつく。著名人から反応が返ってくるのがおもしろいのかな。

耐えられないなら著名人やめろっていう人もいる。
精神的に強い人しか文化活動できなかったら、その文化はとてもとてもつまらないものになるんだろうな、と思う。

別にSNSが彼らの主たる表現の場じゃない。SNSはあくまで補助ツール。
文筆だったり、楽曲だったり、スポーツだったり、演技だったり、それぞれの表現の場で輝いてくれればいい。そこに表現された精神的な弱さ、葛藤、克服の過程が、共感や感動を誘うのだから。

心の狭い卑怯な人たちが、自分のことを卑怯だと認めることは難しいだろう。自分の自己満足のために他人を攻撃していることに気付くのも難しいだろう。
他人を攻撃してしまうのは、先天的な問題という記事を読んだ。正直なにがだよ、って感じ。そんな性悪説に屈したくはない。(「SNS誹謗中傷 DNA」で検索すれば出てくる記事です)
もしそうなら、いままで努力してきた平和はなんだったんだよ。

相手の気持ちや立場を想像してみることさえできれば、もうすこしよくなると思う。そんな世の中が来てほしい。政治でも、芸能でも、SNSでも、発信する側がそのスタンスを持ってくれたらいいのにな。

という独り言。
1か月以上前に書いていた下書き、結局また同じような気持ちになってしまったから投稿します。優しい世界になってほしい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?