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書くことで見えてきた「灯」、つながった「路」~2023年を振り返る~

「シルクロード」

元宝塚歌劇団、雪組トップスター望海風斗さん、真彩希帆さんの卒業公演で、演出は生田大和氏。

シルクロードは言わずもがな、西から東へあらゆるモノや人々、歴史、そして想いが行き交った場所。

トップスターの方々が、音楽学校入学から、さまざまな紆余曲折を経て辿り着いた卒業までの道を「シルクロード」とし、盗賊が宝石を追い求めて旅するストーリー仕立てのショーで、私の大好きな作品だ。

今日はそちらの魅力を熱く語る…ではなく、私にとっての「シルクロード」となったライター人生元年2023年を振り返ってみたい。


希望のダイヤモンドが、単なる石に姿を変えた夏

2023年の夏。別の演目だが、宝塚歌劇を観劇してる途中に涙が止まらなった。

ご贔屓が格好よすぎて、というわけではなく、ちょうどプライベートの環境も激変したころで、心労が重なっていたのだろう。普段通り家事育児、仕事をこなすのに精一杯だったが、それに加え、不慣れで要領を得ないライターとしてのお仕事たちの、納期、納期、納期…

当時、何を思ったのか転職活動も同時並行。
気持ちだけ焦るばかりで、行動しているつもりだったが、身体は正直で全くついていってなかった。

「昔から書くことが好きで、自由な働き方に憧れてライターを目指したけどもうやめよう。ひとまず今受注している仕事はやりきらないと。」

希望のダイヤモンドだった「私の理想」は、みるみるうちにただの石ころになり、心の重りとなってずっしりのしかかってきた。

だんだん舞台はかすんで見え、頭の中でスケジュールの段取りをぐるぐる考える。気づいたら緞帳が下り、周りの客席から割れんばかりの拍手が聞こえていて、追いかけるように慌てて自分も拍手をした。

自分と「書くこと」の距離感は、誰かの正論ではなく自分で決める。

思考のゆとりも狭まってきて、「私は単に自分の想いを綴るのが好きなだけで、求められた文章を書く『商用ライター』は向いていないのかも。」なんて考え出していた。

でも、憧れだった「書くこと」を極めてプロとして生計をたてることや、
「書いて」アイデンティティを保つことを全く断ち切るのは未練がありすぎる。

今思えば、書くことの割合を0か100かで考えてしまっていた。
気持ちはあるのに、身体が追いつかない。

「時間ができたらやります。そんなの言い訳」という声もとんできた。
ぎりぎり限界まですり減った心に、さらに追い打ちをかけた言葉だったけどまさしく正論。

でも、あるときひらめいた。

「人間関係の距離感も自分で決めれるように、私と『書くこと』との距離感も自分で定めていいんじゃない?」

途方に暮れていた矢先に見つけた選択肢

そう意を決した時に、目に飛び込んできたのがマーブルコミュニティ 一般参加者募集のお知らせだった。

https://note.com/marble_school/n/nb3fe3d213d85?from=membership-note

Marbleスクールの存在はもちろん知っていた。
ゆぴさんの書く習慣を買うも、なかなか一人ではnoteを続けられず。

概要を見ると、「noteチャレンジ」なるものがある!

他にも魅力的なコンテンツがたくさんあるものの、開催時間など考えると、子育て世代が1番バタバタする時間だし..と考えること1日。

とりあえずやってみて考えよう!

ダラダラと悩むには時間がなさすぎた。エイっと飛び込みやすい価格帯。

漠然と「商用ライター」には向いていない、と決めつけてたけど、エッセイなら向いてるのか、ブログなら向いてるのか?

ぐるぐる頭の中で考えても答えは出ない。

手を動かして動かして、極めた先に自ずと答えに近づいているだろう。

真っ暗だった道の最中、まだまだゴールには程遠いけど、目の前に現れたひかりの道をただただ歩むことを決めた。

マーブルコミュニティ、それは心の奥底に眠ってた自分が目覚めた場所

マーブルコミュニティの参加率はまだまだ少ない私だが、得たものはすでに2つある。

1.好きなものを素直に「好き」と熱く語り合える人たち

マーブルコミュニティにいる人は、旅好きの人が多い。

私も独身時代から「聖地巡礼」をテーマにした旅行が大好きだった。
宝塚にもある演目『エリザベート』の聖地、シェーンブルン宮殿を初めとするウィーン。映画『ムーラン・ルージュ』を見て、当時大ファンだったクリスティーナアギレラの歌う主題歌を歌いながら実地で人生初キャバレー体験。また、坂本龍馬が大好きなので、毎年墓参りを兼ねて京都を聖地巡礼していた頃の懐かしい気持ちを思いだした。

たまたまこの時のテーマは「旅行」だったけど、みんなが「◯◯に行きたい!」「◯◯でワーケション兼ねて旅行しましょう!」と心から湧き出る熱い想いに触れているうちに、心の奥底に眠ってた、ワクワク感を思い出した。「こんな気持ち、母になった今でも感じてよかったんだ」と、久々に本当の自分と再会したような気分になり、身体が軽くなった。

2.強くて、あたたかいひとたちの集まり

新参者で、なかなかイベントへの参加はままならないものの、たまにslack内やXでコメントするとみなさん温かく反応してくれる。

「いい人達と出会えてよかった〜」と心温まりつつ、みんなのnoteなど発信を拝見して強く感じたのは、

「それぞれが、それぞれの距離感で『書くこと』とがむしゃらに向き合っているんだな」ということ。

みんな着飾らず、ナチュラル。書くことに対峙するなかで生まれる光と影を、つつみかさず表現している。しっかり自分の人生を生きて、その血肉が心揺さぶるライティングに繋がっている。

「書くこと」はツールで、自分の人生をよりよくしたいという人たちの集まりなんだなぁ、とぼんやりと思う。

ひとりで孤独なときもあるからこそ「仲間」の大切さを本当に心から理解しているし、求めてるのかな、ということに、今執筆しながら自分の本心に気づいた。

よし、この場なら私は「書き続けられる」かもしれない。  

振り返ったら、後ろにひかりふる路ができていた

ライターを続けるのか、辞めるのか..その時々ぶちあたった壁を打ち破ろうとあれこれ試行錯誤しているうちに、だんだん気持ちと行動がブレなくなってきた。

良きタイミングで転職も決まり、現在はSaaS企業のマーケティング部で、主にXの運用やメルマガの配信などを行っている。パート採用だけど、約50名以下で成り立つベンチャーー企業なので、限られた時間のなか、ひとりひとりが明確な役割を持って業務するアクティブな姿勢が求められる。

業務に携わる中で思うのが、やっぱり私はコミュニケーションを重ねて相手の課題解決を手伝うことが好きなんだなということ。

そこにITツールが加わって効率化することで、もっと人と人との関わりの時間を濃くできる。

実はこういった想いを、遡ること十数年前、就職活動の時も面接官に話したなということをありありと覚えている。

新卒でIT企業に入社したきっかけは、中学の時はMicrosoftのEメールや、ドコモのiモードでiメール(懐かしい)→mixi→アメブロ→Facebookといつでもどこでも、人と繋がれることに大きな感動を覚えて、どれもこれもヘビーユーザーだった経験から。

その時の志望動機は、文系の私はシステムを開発することはできない。代わりに、存分に魅力を人に伝わることばで伝えたい」

そう、まさに今の仕事は、当時の想いを体現している。

必死にもがき続けた転職活動。得たものは、給与待遇スキルアップ面だけではない。自分の道しるべとなる灯は、もうすでに自分のなかにあったんだと、改めて気づかされ、憑きものが落ちたように安心した。

一進一退しながらでも、もがき続けたからこそみえてきた自分の路が愛おしい。

2024年、ひかりさす路へ

今まで歩んで来た道と、現在地が一本道で繋がった瞬間、私は一時休止していたライター活動を、気づいたら再開していた。

本業で得た知識を、ライター業でアウトプットする。逆も然り。

2024年も引き続き、ITツールやマーケティングとジャンルは問わず、「人との関わりのなかでうまれる奇跡」に、重きを置く企業の伴走を中長期的に行っていきたい。

広報やブランディングの視点を取り入れたいので、マーブルコミュニティで積極的に学んでいきたい。(そういえば大学の経営ゼミの卒論、「企業とコーポレートアイデンティティ」を書くなかで、初めて広報・PRの職種を知り、チャレンジしたかった。当時は情弱で、それこそあいさんのような青学の全方向にイケてる女性しかなれないと思いこんで、諦めたことを思い出した。)

何より私が、「想いの強さ」で繋がるマーブルコミュニティの素晴らしさをもっともっと楽しみたい。

そして、同じように灯を求め、道をさまよっている人のシルクロード新設の手助けができたらなんて素敵なんだろう。

Marbleコミュニティ アドベントカレンダー

この記事は、書く仕事を楽しく続ける「Marbleコミュニティ」の取り組みのひとつとして、執筆しました。

アドベントカレンダーとは、12/1からクリスマスまでの期間をカウントダウンする特別なカレンダーです。Marbleコミュニティでは「2023年を振り返ろう」をテーマに、コミュニティメンバーが、note記事のバトンをつないでいきます。

ぜひ「#マーブルアドベントカレンダー」「 #マーブルコミュニティ

で、他のメンバーの記事も楽しんでいただけたら嬉しいです。










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