見出し画像

開け、井のいち

今週末は井のいち2021
2021年5月15日(土)5月16日(日) 10:00-16:00 雨天決行

はじめての2日間に分けての開催、
飲食の出店と、こもれび図書館およびおはなし会は、断念。
が! でも!
たのしみでたのしみな週末が、くる。

昨年の中止(→web井のいち)も、今年のこの判断も、
さまざまな角度から考慮して、その日に向かって
準備をしてくれている、人たち。
手帖に書いて予定して、楽しみにする、人たち(わたし)。

すてきなクラフト出店の顔ぶれと、
特別な空気流れる神楽殿ライブ。
何に出逢えて何が聴こえるだろう。
(夫の遠藤康之(gt.)も数年ぶりに出演します)

わくわくとキラキラが、すでに町のあちこちで生まれてて
「開催する」ってことは、そういうことなんだって
力強く感じずにはいられない。
何かとガマンもモヤモヤも・・・多いこの日々に、
とても前向きなひかりだ。
薫風にのって。キラキラ降れ、わくわく降れ。
こういうの、待っていたよね。
***

人が生きている。人が暮らしている。
かならず誰かと繋がっている。
得るものもあれば失うこともある。
出逢いもあれば別れもあって、生も死もある。
とびらは開いている。
誰にとっても出入口で誰にとっても居ていいところ。

目と目が合う。言葉ではなくて微笑みあう。
横顔や佇まいで、誰かを見つける。
さっきまで居たよ、という知り合いの残した気配に、何か受け取る。
誰が来てもいい。どう居てもいい。
町ってきっと、そういうところ。

昨年からの状況で、遠くに住む誰かとオンラインで繋がれたり
海外の言葉をリアルタイムで受け取れたり、
そういうことは加速した。
家の中で、時を重ねて、自分をいっぱい感じ見つめて、
やっぱり、人に逢いたいと願う自分に気がついた。
そして、今ここにある豊かさに、深く眼が開くようになった。

コロナ以前のあたりまえだった暮らしで、
無防備に開いているようで
無自覚に閉じていた自分にも気づいた。

逢いたいは、ただ共に在りたい。
ふと、”逢う”の語源は”在る”なのでは、と思ったけどどうだろう。

さまざまな濃淡の関わりがある町は、有機体。
そのままぜんぶそれでいい。
変化も不変もそれでいい。
ただ、わたしがわたしとして立つこと在ること。

おはなし会の中止は、図書館の判断にならう形ではあったけど
わたしの時間はわたしの意志で決めさせてもらった。

わたしの暮らす町に、井があって、
井だけじゃない暮らしがもちろんあって、
子どもが生まれたり育ったりするあれやこれやのなかで
やっぱり、井のいちは、年に一度の大切な場だった。

いまわたしはそこに
わたしはただ、わたしとして、そこに居てみたかった。
これはほんとうに自分の勝手だけれど、
おはなし会を開く以上に、わたしは自分を開けると思う。
ゆっくりとまた、この町で、
絵本を携えわたしはこれからどんなふうに暮らしていくか、
今はじっくり感じそして育んでいる最中。

井のいちで、またどんな景色を見られるかな。
開けゴマ~。





この記事が参加している募集

わたしの創作活動をサポートしてくださる方がありましたらぜひよろしくおねがいいたします。励みとし、精進します。