なぜ、ジェジュンが歌うJ-POPカバーは秀逸なのか？（後1）『LoveCovers1』全曲レビュー

ジェジュンのカバー曲がなぜ秀逸と言われるのか、その理由を歌声の変遷などから探ってきましたが、最後は、今まで出したカバーアルバム『LoveCovers 』の1集と2集の全曲をレビューを２回に分けてレビューします。当初は『LoveCovers』の1と2を纏めて書こうと思いましたが、1と2に彼の表現力に於いて明らかな違いを感じましたので、分けて書くことにしました。
以前、レビューしたものとは違い、現時点で評論家として感じた目線から改めてレビューし直したいと思います。2の方は明日、掲載します。

LoveCovers1「オリジナルの歌を書き換える」

第1集は、2019年に発売されました。
韓国人でありながらJ-POPの楽曲をたくさんカバーしたアルバムとしてレコード大賞企画賞を受賞し、さらにゴールドディスク賞も受賞しました。
このカバーアルバムによって、彼が今まで8年の間、多くのJ-POPのカバー曲を歌って培ってきた日本語の表現力というものが、特定の曲だけでなく、さまざまなジャンルの楽曲でも発揮できるということを証明しました。