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プロの歌手になるための条件①音程

仕事柄、多くの人の歌を聞く機会が多いです。
プロの歌手になるための条件について、
ラジオトークで話した内容を文字起こししました。
音声と記事のどちらがあなたの感性に合うでしょうか?
最近、プロの歌手を気軽に目指す人が多いので、プロになるなら、まず、第一にこれだけはクリアしなければならないということについての話です。プロとアマとは何が違うのでしょう。
歌手を目指す人、歌が上手くなりたい人は、参考にしてみてください。

音声で聴きたい人は、こちらから。


Radiotalk 文字起こし

みなさん、こんにちは。音楽評論家の久道りょうです。
今日は、プロの歌手になるための条件、ということについてちょっとお話ししたいなと思っております。

最近ですね、YouTubeとかTikTokとかね、気軽にね、アマチュアの方がたくさん歌ってらっしゃるものを投稿されているんですけれどもね、もちろんそこからプロになっていく、行かれる方って結構いらっしゃるんですよね。
まあ、藤井風さんなんか、もうその典型的な例ですし…
そういうツールを使って、自分の歌を発表したり作品を発表したりしていく、そういう場が提供されている、広がっていっているっていうことは、すごく音楽の業界としても喜ばしいことじゃないかな、というふうに私は考えています。

プロの歌手になる、プロを目指す人が多いと思うんですけれども、このラジオトークでもね、「歌ってみた」というような形でご自分の歌を投稿してらっしゃる方って何人もいらっしゃるんですよね。

で、私、そういうのを聴かせて頂いたりとか、ストリートミュージシャン、街角でね、歌うっていう、そういうのも聴く機会があったりするんですけれども、

私がすごい感じるのはですね、プロになるための第一条件ていうのが、こう、抜け落ちている人が結構いるんじゃないかな、ていうふうに思うんですね。
それはですね、プロになるために、っていうか、歌を歌うということについて、基本中の基本の一番最初の部分にあることが自覚できてない、っていうか、それよりも自分が歌うことが大事とか、自分の歌を披露することが大事とか、ま、派手なパフォーマンスをすることが大事とか、そういうふうにちょっと流れて言ってる感じがするんですけれども、プロになれるかどうかっていうのは、もう、1番最初に歌を聴いた時に、まあ、私達評論家とか、そういうディレクターとかがね、見るのはね、どこを見るかと言えば、「音程」なんですよ。

「音程」

その人が正確に先ず音程を取れるかどうか、ここがもう一番基本中の基本になります。

どんなにいい声を出していようが、どんなに声量が豊かであろうが、どんなに魅力的な声を持っていようが、この「音程」というものが正しく取れていない歌い手さん、歌手を目指す人に対しては、やっぱりそこの部分を徹底的に指導する。

先ず、基本中の基本は「正しく音程が取れるかどうか」っていうところなんですよ。

で、これはね、なんていうか、プロの歌手のね、歌を聴いてる一般聴衆から言わせると、「そんなの当たり前だろう」というふうに思う案件なんですけれども、これが案外ですね、取れていない人が多いんですよ。


で、これはどうしてかっていうと、ま、なんていうか、アイドル系のグループの中で1人ずつ歌ったりするパートがあったりすると、結構、音程が、ん?って思う人、いると思うんですよね。
素人の人が聴いてもですね、え、ちょっと音程が上擦ってんじゃないの?とか、ん?って思うような人。

ちょっと少し前にね、あるアーティストっていうか、あるグループ、日本のアイドルグループの1人のメンバーの人と、それから、まあ、K-POPのアイドルグループの人とが音楽番組でコラボしたっていうところの映像が流れて、日本のアイドルの歌手の方が、音程がきちんと取れてないんじゃないかっていう、そういう批判がなんていうか噴出したっていうことがあったんですけれども、
結構ですね、聴かせて頂いていると、若手のアイドル系の人とか、これからプロを目指したいって思っている人とかの歌にですね、この「音程」を結構曖昧に歌う、っていうか、音程をきちっと取る、正確に取るっていうことがおざなりになっている人が多いな、っていうふうに私は感じます。

で、ここがですね、あの、実はですね、プロと素人との大きな差なんですね。
「音程」というものを割と軽く見ている人が多いっていうところが私は、こう1つ、大きな誤解があるんじゃないかな、っていうふうに思います。

プロの人の歌を聴いてみると、やはりどんなに売れてない人でも、どんなにあんまり人気がない人でも、必ずきちんと正確な音程を取っています。

これがソロアーティストでやっていける、演歌歌手とかソロアーティストでやっていけるかどうかの分かれ道なんですね。

ですから、グループなんかで歌ってて、すごく素敵な人がいてても、その人がやっぱり歌唱力という部分で音程がきちっと取れていないと、やっぱりソロになった時に、上手くいかないということは多々あることで、それはどうしてかっていうと、それは歌手としての基本中の基本の基礎力の部分が全然足りていないんですね。

で、この、歌手になる為の条件の、先ず第一条件は「正確な音程を取る」ということに尽きます。


私の知り合いにもね、プロの歌手を目指している人がいますけれども、もう何度も私自身も、その方の歌を聴かせて頂いて、まあ、アドバイスさせて頂いているんですけれども、まあ、徹底的に音程のことはいいます。先ず、音程がきちっと取れない限り、歌として成立しないんですよ。
だから、そこのところを先ず理解して、プロの歌手になりたい、アーティストになりたいっていう人は、先ず、「正確な音程を取る」っていうところから始めたらいいんじゃないかな、っていうふうに私は思います。

今日は、プロの歌手について、どういう条件を持っているとプロの歌手になっていけるのか、っていうことについて、ちょっとお話ししました。

音楽評論家の久道りょうでした。



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