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わたしの好きな本

小説

『革命前夜』須賀しのぶ
第18回大藪春彦賞受賞作。冷戦下の東ドイツを舞台に、日本人の留学生が音楽家として、人として成長していく物語。読書に熱中するきっかけを貰った作品。当時わたしは中学三年生だった。

『また、桜の国で』須賀しのぶ
第156回直木賞候補作。ナチス・ドイツに蹂躙されるポーランドとひたむきに向き合い続けた日本人外務書記生の姿を描く。辛く苦しいシーンが次々と襲い掛かってくる。題名が本当に大好き。

『紺碧の果てを見よ』須賀しのぶ
太平洋戦争中、主に海を舞台に戦う若者たちの生き様を描いた感動の大作。個人的に、ラストの主人公の言葉が好きすぎて何回も読んでいる。

『啄木鳥探偵處』伊井圭
探偵業を始めた石川啄木と助手として翻弄される金田一京助を中心に描かれる連作ミステリ。第三回創元推理短編賞受賞作「高塔奇譚」が一番好き。金田一の柔らかい語り口がとても良い。

『竜殺しのブリュンヒルド』東崎惟子
第28回電撃小説大賞《銀賞》受賞作。竜の娘として生きた一人の少女の復讐譚。この世にこんな作品が存在するのか、と感銘と衝撃を受けた作品。

『クリムヒルトとブリュンヒルド』東崎惟子
ブリュンヒルドシリーズの三作目。王国の闇に立ち向かう姉妹と少年、そして、隠された想いを巡る物語。終わり方が静謐で美しい。個人的にはシリーズの中で一番好き。

漫画

『河畔の街のセリーヌ』日之下あかめ
19世紀パリを舞台に描かれる少女職能探訪記。主人公セリーヌの淡白な性格がたまらなく好き。落ち込んだり、辛い時に読むと心が癒される。世界でいちばん好きな漫画。

『エーゲ海を渡る花たち』日之下あかめ
15世紀半ばのイタリア・フェラーラにて、世界を夢見る少女リーザと少女・オリハの旅を描く。日之下先生の作品の雰囲気って本当にいいなあ、って思う。あまりにも好き。

『メディチと薔薇の娘』長池とも子
ルネサンス期のイタリア・フィレンツェを舞台に、”豪華王”の異名をもつロレンツォ・デ・メディチの姪である少女ローザを主人公に物語が進む。時代背景や文化の勉強にもなる。特有の雰囲気が好き。

『塩狩峠』原作 三浦綾子  作画 のだますみ
自らを犠牲にして大勢の乗客の命を救った一青年の、愛に貫かれた生涯を描く。実話をモデルにした作品。本を読んで涙を流したのはこの時が初めて。

『憂国のモリアーティ』竹内良輔 / 三好輝
十九世紀末、大英帝国最盛期のロンドンが舞台。名探偵シャーロック・ホームズの宿敵、モリアーティを主人公に据えて語られていく。洒落た雰囲気に問答無用で惹かれた。わたしはアルバート推しである。

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