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「短歌」海と想いと

海は泣く悲しみの記憶揺り返し
無数の死体ここに眠れば

波しぶき白いレースの綾模様
まとって歩けばこの海になる

濃い青の海を見ながら泣いていた
そんな日もある深い生には

強い風揺れる葉音の音に似て
ひとりを楽しむわたしを笑う

いつか見た鯨は今はどこの海
また会えたならともに笑おう

光さす海流に乗りどこへ行く
今日も昨日も時のない魚

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