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「短歌」 含羞草(おじぎそう)咲く

人のこと妬むことなく羨まず
うなだれながら含羞草咲く

耳を撫で吹きすぎてゆく寒風に
温さを許さぬ この恋ありて

一日がひび割れることなく終わるとき
仮面を外すどこにもない自己

過ちは過ちのままありすぎて
今日のてのひら笑う線なし

病む日にも罪と生きつつ左手の
自傷の痕と愚かさを抱く

いつかまた笑うだろうか歌うかな
ランチボックス空のままある

椿色口紅塗って車道を見
覚悟を決めた終着はここ

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