CODA あいのうたを観た
この映画、少し前に娘と観た。
とにかく感想を書く気になれなかった。
胸がいっぱいすぎて、うまくレビューをまとめられそうになかった。娘はあれからほぼ毎日のように、この映画の歌を聴いているし、私も出きるならもう一度観たいし、なんならDVDが欲しい
聾唖の両者と兄が家族。
自分だけ耳が聞こえて、家族の通訳になり、家族の仕事を手伝いながら暮らしてきた女の子が、夢と恋、家族以外の世界に魅了され、自分の人生を選ぶまでの物語。
家族は時に身勝手で、粗野で、価値観も理想も違って、苛立つ。
だけど、家族は選べない。
生まれた時から与えられたもので、そこで育つしかない。
幸せになって欲しいと願っているのに、家族ゆえにもたれかかったり縛りつけたり、人生を阻止したり邪魔したりしてしまう。
自分にも経験がある、家族に対するあのもどかしさや痛みや切なさが、映画を観ていると喉元に塊になってこみ上げてきて、後半は泣きっぱなしだった。
なにもかもを抱えながらは生きていけず、家族はそれぞれ自分に責任を持ち、距離感をうまく保たなければいけない。
わかっていても、捨てきれないのが家族。
無理をしてもしょい込んでしまう。
痛みにもなり、傷にもなる。
その傷跡が、その人の個性、優しさや魅力にもなるんだという気がする。
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