15歳の選択
2021年12月は、自分にとって凄くインパクトの大きな事が起こった日々だった。なので、年末・年始で体調も崩したんだ、きっとそう…と思いたいので、書き出してスッキリしたい。
年末で次女が15歳になった。わが家では2度目で最後の「高校入試」を控えている。今回は長女の時の事も合わせて、高校受験に纏わるいろいろを書き留めたいと思う。(京都市内の一部地域での話しになります)
わが家の姉妹は2歳差で認可保育園→公立小学校→公立中学校と住まいから徒歩圏の地域で進学した地元っこ。
でも高校進学については、親の私たち世代の「そこそこやってれば地元の公立高校に進める=バス停方式」というのは大昔の話し。
いまや、そこそこやってる「平凡な成績=3」ではこの辺の通いやすい距離の公立高校(=人気校)には進学出来ず、「優秀な成績=4」をまんべんなく取っていないと箸にも棒にもかからない。
長女の時は、親も高校受験初心者。とにかく「内申点」を取ると言う事が分かって無くて、ホントに難しいと言う事を痛感。
でも親の我々は欲を出してしまい、長女はそれに応えようとする…なので、私学入試2校+公立前期+公立後期という、今思えば相当ベビーなスケジュールの受験をして、結果最初に受かっていた第一志望の私立高校に進学した。
公立は目標を高くしすぎた。その上内申点がまったく足りていなかった。公立の入試はとにかく内心点がものを言う……日頃真面目にやっていても、とにかく内申点は平凡な点しかつかない。1年生のころから「限りなく4に近い3」と言われ続け、もう少し頑張れば、と言われては頑張って、最終的に評価を上げてもらえず本番に挑んだ結果、やはり無理だった。
そんなことなら公立へのチャレンジはしなくても良かったんじゃないか…と思うぐらい長女は心身とも疲弊していた。いちばん行きたい公立高校でやりたいことを目標にいろいろ考えていたから、公立がダメだと分かったときに一瞬高校進学する目標を失いかけた…でも、そもそも内申点が低くて厳しいと言われていたので、私学にも「進学する可能性が高い」と思って選んでいた。なので、それほど抵抗感なく気持ちを切り替える事ができた。
そんな長女も春から高3。いろいろありながらも私学に進学して良かった、友達もできて救われた、と言っている。悔いが残るのは部活に入らなかったことだけど、趣味は実現出来た事もあったので、結果オーライ。
次女はとにかく本心を見せないタイプで、高校選びから親の方が戸惑っていた。長女のことがあったけど、同じように私学+公立両方へのチャレンジを初めは考えていた。内申点は長女と変わらないか少し良いぐらい…最後に伸びれば可能性もあるかも知れない…なんて淡い期待をまた抱いてしまっていた。(懲りてない…)
そんな中で、ホントに意外な選択を持ってくるのが次女らしいところ。いつのまにやら本人の中で高校進学の目的は「良い環境の中で部活に専念すること」になっていた。中3初めの頃には「えー、そんなガチで部活やらんでも」みたいに言ってたのは、実は長女の手前取ってたポーズだったらしい。大きなの学校説明会イベントに行っても特に興味を示さない彼女は、自分で高校を選んで部活体験に行って一発で「ここにする!」と決めてしまった。しかも私学。親は困惑。けどまあ、珍しくやる気を見せてるし、とにかく自分で決めてから機嫌も良いのでその方向で進める事に。(妹に甘い、自覚あります)
姉妹で私立高校となると学費が心配。高校から奨学金枠の説明も聞かせてもらうが、ここでもやっぱり「内申点」が…。求められるレベルにもう一息ということがわかり、本人は「がんばる」と言ってそれから結構頑張った。中学の先生にも相談して、目標レベルに達するためにいろいろ対策を聞いたりして、勉強の時間もしっかり増やしたし、定期テストの点数も上がった。けれど、2学期末の評価は1つしか上がらなかった…高校に求められている内申点には届かなかった。
(この顛末が12月の大インパクトだったと思う)
でも志望校は変えていない。本人の部活への熱意はブレてないので、親としては応援あるのみ。
以上、2022年1月時点の姉妹の高校受験の現状。
とにかくつきまとう「内申点」というやつに振り回された。
いわゆる学期毎に、成績表で受けとる5段階評価の数字・評定。その合計を点数化したものが、公立入試ではもちろん、私学では奨学金を受ける時にも影響してくる。
そもそも、各教科の5段階評価はその学年の教科担当がつける。評価に関わる内容は教えてはもらえる(教科担当によって違い分かりづらい)けど、その評価基準は公開されない。教科担当によって評価基準も内容も変わるので、毎年先生が変われば内容も変わる。この先生の時には4だったのに、今の先生は同じようにしても3しかくれない。という事が起こる。
またこの評価に関する「観点」が2021年度で変更があったらしい…。じゃあ、それに対して子どもたちはどう対策したら良い評価がもらえるのか?と言う事は説明はあったのだろうか?しっかりは理解していないまま自分なりに勉強してテストを受けて提出物を日々こなした結果が…。(先生は説明はしていると言ってるけど、それも教科毎に違うからそこまで把握出来ない)
良い評価がされなかったんだったら、テストの点数が足らなかった?授業を真面目に受けていなかった?というわけではなく、例えば模試や全市統一テストでは点数や偏差値が平均より結構上だったりする。そもそも定期テストのレベルが高く設定されていて、その他の評価内容も「全て出来ている+優れている」事を常に求められている。これって、他の中学でもそうなの?っていうレベルの難しさ(難関校の入試問題が半分ぐらい入ってたり、基礎的な出題が極端に少なかったり)。この辺は塾や学校の先生が他の地域・学校のものと比較検証していて、ホントにこの辺の子は不利だよね…と常々言ってるけど、そんな愚痴言っててもどうしようもなく…。
普通の学力の普通の子に取って、ホントにストレスの大きい「内申点」というやつ。親も翻弄されるけど、いちばん辛いのは子ども本人だと思う。姉妹とも経験した「どれだけ頑張っても評価されない」という評価は、自分はどうすれば評価されるのか、自分の将来は何を選択すれば正解なのかを迷わせる。(学校はもっと頑張れ、としか言ってくれない。)
親としてどう対応するべきか、長女の時に本人と話し合って出た答えは「私学という選択肢を否定しない」ということだった。当日の本人の実力を評価して、入学合格という評価をくれる、ポジティブに受け入れてくれるという結果を評価すること。それが本人を評価することに繋がるし、本人もその将来を受け入れることに前向きになる。
もちろん学費はかかるけど、公的な補助も少しあるし、公立高校行きながら塾に行っている子もいたりすることを考えると大きな差はないのでは。進学してからのメリットも見て選んでいきたい。
中学校の内申点に関して、親として出来る事って本当にないと言って良いと思う。(早めにめっちゃ内申点対策の勉強させる塾にお願いして本人がそれに応じれたら別かもしれないけど)
本人の現状を受け止めて、前向きに進める方向を一緒に探したり、本人が迷ってもこれで大丈夫と安心させることを大事にしたい。
そうこう言ってるうちに、長女が春から高3になる。もう大学受験が迫ってくる。
これはこれで難しい事がいっぱいだろうな。といまから身構えている。
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