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初対面なのに共通項多すぎ_微笑みの国・タイ一人旅②

日本でも海外でも、日常でも旅行先でも、人のことってできれば疑いたくないし、お互い正直に生きていきたいものです。
しかしながら、人は平均一日に4回ほど嘘をつき、200回も嘘をつかれているとか…。嘘の線引が難しいところではありますが、自身を振り返ってみれば確かに4回位は嘘をついているかもしれません。急な誘いをやんわり断るために、今日は予定があると言ったり、誰かの作った料理が美味しいかと聞かれて本心はさほどなのに美味しいと答えたり。人に対してだけでなく自分自身に嘘ついたりも…。

タイ・バンコク人は嘘つきばかり??

タイ・バンコク観光一日目にして、目玉の観光地は休みだと嘘をつかれ、まんまと詐欺に引っかかりそうになりましたが、その経験のお陰で、二日目には無事、念願のワット・ポーを見ることができました。2日間バンコクに滞在して、街中をウロウロして分かったことは、例の小さいオジサンとはまた違うオジサンが、同じようにワット・ポーは休みだと呼びかけてきたりして、「ワット・ポー、休み、休み」という言葉は、カモをおびき寄せる常套句になっているようでした。「ワット・ポー、休み、休み」オジサンは一人ではなかったのです。

騙されないように、嫌な思いをしないように気をつけて、旅の経験値を積み重ねる私…。

バンコクは公共交通網が発達しているので、電車や・バス、タクシー、トゥクトゥクなどを利用して、手軽に行きたい場所に移動することができます。個人的には日本でもそうなのですが、バスはちょっと難易度が高い気がして、私の場合は電車をメインに、タクシーとトゥクトゥク、そして徒歩で観光地間を移動していました。

切符売り場で話しかけてきたタイ人女性は、
なんと私の職場がある渋谷で働いていました

2日滞在してバンコクの街と人にだいぶ慣れてきた私は、3日目には電車で少し遠くまで行ってみようと思い、駅の切符売り場付近で路線図を見上げていました。
「どこ行くの?一人ですか??」と小柄な女性が人懐っこい笑顔を浮かべて話しかけてきます。この方、日本語ペラペラです。
「あっ、少し、考えていまして…」と私。
「日本人ですよね?どこから来たんですか〜?」と聞かれ、「東京です」と答えたところ、さらに「東京のどこ〜?」「なんの仕事しているの〜?」「どこで働いてるの〜?」と詰めてくる。
まあ私も初日からタイ人の微笑みにやられちゃっているわけなので、多少警戒しつつ、女性だし、そんなに悪そうにも見えないので、「渋谷で働いていて…」と、つい答えてしまいました。

するとその女性が、とてもびっくりしたような顔をして言うのです。
「えっ??渋谷〜、セルリアンホテルって知ってる?」って。
ええ知ってますよ、もちろん。仕事でも時々使うし、まあ渋谷で働いていたら知ってますよね。するとその方、渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで働いていたんだそう。なんという偶然。
なんかとても人懐っこい方で、ペラペラと渋谷で働いていたときのことを話し出しました。渋谷のこと、いろいろ知っているんです。しかも今まだ、彼女の妹はセルリアンタワー東急ホテルで働いているのだとか。じゃあ、次にセルリアンに行った時に、彼女の妹さんを探してみようかしら…などと思ったりして、少し親近感湧いちゃいます。
でもあまり長話もしていられない。私には「一人電車で少し遠くの観光地に移動する」という使命があるため、話を切り上げて「さよなら」しようとすると、一人で旅行じゃ寂しいだろうし、私もちょうど知り合いの家に遊びに行くところなので一緒にいかない??と、初対面の私を誘ってくださる。
「いえいえ、そんな図々しこと…」というか、そもそも私は、一人旅をするためにタイ・バンコクにやってきたわけで、ご親切にお声かけいただきましたが今回は…ということで、丁寧に誘いを断り、一人旅を続行することにいたしました。

昨日、切符売り場で話しかけてきたタイ人女性は、
なんと大手町でも働いていました

タイ・バンコク滞在4日目、だいぶ一人旅に慣れてきた私は、「今日はどこに行こうかな」と、昨日と同じ駅に向かいました。
と、また昨日の女性がいたのです。そして別の女性と話していたのですが、「私も大手町で働いていたことがあるの〜」という日本語が聞こえてきたのです。
「えっ?えっっ?? 大手町???」
そこでピンときまして、私は昨日の女性に気づかれないように注意しつつ、会話の聞こえる範囲で人を待つ振りなどしつつ、話を聞いていると、昨日、私とした会話と同様の会話が繰り広げられていたのです。おそらく昨日の私同様、観光でタイ・バンコクに来たばかりの日本人女性相手に。

この日本人女性が何か、詐欺に引っかかるような事態になったら出て行こう
と思いつつ、様子を伺っていましたが、日本人女性の方は詐欺に引っかかることなく無事に別のところに去っていきましたので、ほっと胸をなでおろしたのでした。

「ワット・ポー、休み、休み」の小さいオジサンといい、切符売り場前の日本語ペラペラ女性といい、
「タイ人はなんて嘘つきばっかりなんだ〜〜!!」
と暴れたくなりました。

この事案も「地球の歩き方」に載っておりました!! 地球の歩き方…恐るべし。
もしも私がアホすぎてそのままその女性についていったらどうなったのか??「地球の歩き方」によると、ポーカーなどの賭け事の場に誘われてお金を取られたり、食事に誘われて睡眠薬を入れられたり…などの体験をしていたかもしれません。

観光地には嘘つきがたくさん

人に親切にされると嬉しいし、そこから生まれる縁のようなものもある。
でも、中には平気で嘘をついたり、人のものを奪っても気に病まない人たちがいるのも事実。
世界的な観光地、タイ・バンコク。ツーリスト相手に嘘をついてちょっとお金をせしめようとする人がそれなりにいますので、くれぐれも初めて会った人を信用してうっかりついていくことのないように…というお話でした。

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