あそぶ!ボードゲーム -003- ecos エコス〜原初の大地〜編
うちにあるボードゲームをプレイ風景とともに紹介していく第3弾。今回は、エコス〜原初の大地〜です。思っていた以上になかなか面白いゲームでした。
テーマ
サブタイトル(?)が「原初の大地」ということですが、それぞれ神の一人となった気分で大地や海を作り、そこに動物たちを住まわせていく、といったテーマになっています。こういったテーマの場合、各自がそれぞれ別個に自分の前に何かを作り上げていってそれを得点にする、というタイプのゲームが多い気がするのですが、このエコスについては、全員で共通の大地を作り上げていくような形式になっています。
そのあたり、初回プレイのときにはテーマとシステムとの繋がりのところがうまく飲み込めていなかったのですが、2回目のプレイ時に、どうやら自分の思う通りの大地や動物の配置に持っていく(そして、他の人の思ったような形にならないようにする)、というところがミソのようだ、と気づきました。1回プレイしただけではイメージが少しつかみにくいかもしれないです。逆に言うと、そういうところがこのゲームの特徴なのかな、とも思います。
なので、それぞれ個性のある神々(自分たちのことですが、、)が、お互い牽制し合いながら環境を作っていく、で、誰が一番貢献したのかを競っている。そんな感じのゲームでした。
システム
基本ルールとしてはビンゴです。
親が、下の写真の中の左手にある白いトークンを袋から1枚ずつ取り出して、そこに書かれているマークが自分の前に出してあるカード上に書かれている場合に、木の立方体のキューブをおいていきます。
もし、カード上のマークがすべて埋まった場合、「エコ!」と叫んで、そのカードのお題達成になり、カード右に書かれている内容を実行していきます。
※「ビンゴ!」のイメージです。先に発言した人から、カード右の内容を解決していきます。
この、白いトークンは、丁度いい大きさと重さ、質感をしていて、袋の中を探っているときの音も麻雀牌のような音で、それも含めいい感じでした。
下にカードの例を出していますが、このカードは今回の勝者が最後に点数を稼いだカードです。
コウノトリを配置したあと、場に配置しているコウノトリをすべて(今回は最後5羽だった)海の領域をたくさん飛び越す移動をさせ、一気にポイントを稼いでました。
このゲームの考え方としては、もしコウノトリで点数を稼ぐことを狙うとなったら、まず並んだ海が必要なことと、それを挟んで両側に陸があること、ということが必要になってきます。他のプレイヤーもそれぞれ別のことを狙っていたりするので、そのあたりうまく噛み合うように狙いを決めていく感じですね。
あとはゲームの終わり方ですが、誰かが80点に到達したターンで終わるのですが、各ターンは、白いトークンの中のオールマイティトークンを親が引くまで、となってます。今回は最後かなりデッドヒートしていたのですが、なかなかオールマイティや思ったトークンが引かれず、そうすると、徐々に点数が入っていって順位の変動が多くなり、盛り上がりました。
終わりのタイミングが見えないことも、このシステムでのいいところであると思います。
それ以外にも、カードに置く木の立方体のキューブが足りないことでビンゴにならなかったり、カードを手札から出すタイミングを逸して点数を稼ぎそこなったり、といった細かい仕掛けはあります。が、やはり基本的な仕掛けは、どのカードで点数を稼ぐかを見極めて、それにあったカードを準備していく、ということに尽きると思います。
感想
手番でできることはシンプルで、全員同時に他のプレイヤーからの直接攻撃もなく、全員同時に処理していく箇所もあるのでスピード感もあり、ワイワイできるタイプのゲームかと思いました。ただし、1回目のプレーではイメージがつきにくいので、そこが唯一の難点かと思いました。
次回も面白かったゲームを紹介していきたいと思います。