「ナルコの神」を観た
早くに両親を亡くし、幼いきょうだいを育てるため必死に働いてきたカン。弟と妹を成人させ、自分も結婚して子どもを持つが、相変わらず生活は貧しい。
米軍人相手の自動車整備の仕事で英語を学び、カラオケバーの経営者となり広い賃貸アパートに引っ越すことはできたが、トラブルの多い水商売に嫌気が差していた。
そんな時、友人から「南米の小国スリナムで新しいビジネスを始めないか」と持ちかけられる。スリナムからエイを安く仕入れ、韓国で売ろうというのだ。
妻子を韓国に置いて単身スリナムに渡ったカンは、信心深い妻から「スリナムでちゃんと教会にいくように」と諭され、キリスト教会の礼拝に参加し、牧師のチョンと知り合う。
順調に始まったかに思えたビジネスだが、出荷した荷物から身に覚えのないコカインが発見され、カンは逮捕されてしまう。
ところが刑務所に韓国国家情報院のチェが現れ、カンは驚愕に事実を告げられる。
「チョン牧師こそスリナムを裏で支配する麻薬組織のボス。コカインの販売ルートを独占し、大統領や軍ですら動かすことができる。荷物から発見されたコカインはチョンが韓国ルートを開発するため仕込んだもの」
「麻薬組織壊滅のため、チョンの逮捕に協力してほしい」……
全6話なので1日で観られます。
が、連続摂取はお勧めしません……
とにかくもう緊張の連続で、息抜きできるシーンが皆無!!!
めちゃくちゃ消耗します。ハァハァ
主人公含め、出てくるキャラが全員頭おかしいYO!!
しかもすごく!!!!
全編これクライムアクションですが、恐ろしいことにほぼ実話だそうです。
チョン牧師のモデルとなったのは、1990年代末〜2000年代初頭にかけてスリナムを拠点に暗躍した麻薬王チョ・ボンヘン。
スリナムで巨大麻薬組織のボスとして君臨し、大統領からも庇護を受けていたといわれるほど、現地で影響力を持っていたとか。
2009年に韓国国家情報院とアメリカ麻薬取締局(DEA)、現地警察の共同捜査により逮捕されたボンヘンは韓国に送還され、懲役10年(短い)をいい渡されましたが、服役中に死亡した、らしい。
その逮捕に一般人が協力したのも事実です。うわあ〜
ドラマでは「牧師」という設定ですがこれはフィクション。
しかしこの設定がとんでもなく効いててすごい。
温厚な笑顔で聖書の言葉を唱えながら躊躇なく人を殺すシーンの連続、というかそういうシーンしかないというか。
いやすごいドラマだった。