読書記録㊿(ブレインメンタル強化大全)

0 基礎知識
・多くのメンタル疾患、生活習慣病は「健康」と「病気」の間の「予備軍」という状態がある。「予備軍」では「健康」に戻る可能性が高いが、「病気」だと非常に治りにくい。

1 睡眠
・日本人の4割は睡眠不足。本書での睡眠不足の定義は6時間以下としている。

・睡眠不足のデメリット
①病気になる、寿命が縮む。睡眠不足はそうでない人に比べ、がんは6倍、うつ病は5.8倍、認知症は5倍、脳卒中は4倍、心筋梗塞は3倍かかりやすい。
②仕事のパフォーマンスが下がる。睡眠不足は本来自分の能力の1~2割も低い能力で仕事をしている。よって、仕事がはかどらない、ミスや失敗が増える。
③太る。睡眠不足はそうでない人と比べて4倍太りやすい。理由は食欲が異常に亢進し、食欲を我慢することが困難になる。調査によると、睡眠不足の人はそうでない人に比べ、1日385kcal多い。

・必要な睡眠は、「7時間以上の質の高い睡眠」。睡眠時間が長すぎても死亡率はまた高くなる。よって、睡眠時間7時間の人が最も死亡率が低い。

・睡眠の質を確認する4つの方法
①朝の目覚め ②布団に入ってから寝るまでの時間 ③夜中に目覚めるかどうか ④日中の眠気

・質の高い睡眠には睡眠物質「メラトニン」の分泌が欠かせない。メラトニンの効果は睡眠だけではなく、アンチエイジングや新陳代謝のアップ、抗腫瘍作用もある。メラトニンを分泌させる方法は①朝日を浴びる ②日没後、ブルーライトを浴びない ③寝室を暗くして寝る

・睡眠に良い生活習慣ベスト2 ①入浴。寝る90分前までに入り終えるよよい。 ②運動。朝の運動がベスト。

・休日の寝だめは×。自ら時差ぼけを作るようなもの。許される寝坊は2時間以内。

・日中の眠気に対応する場合は、10分休憩すること。仕事では「90分集中して仕事 → 15~20分休憩」というサイクルで進めるのがよい。

2 運動

・運動のメリット15
①やせる、体重減少 ②病気の予防 ③寿命が延びる ④健康寿命が延びる ⑤頭が良くなる、仕事力のアップ ⑥学校の成績が良くなる ⑦脳の老化防止 ⑧睡眠改善効果 ⑨疲労回復効果 ⑩感情の安定化 ⑪メンタル疾患の予防、治療効果 ⑫ストレス発散効果 ⑬考え方がポジティブ、前向きになる ⑭男性の魅力が高まる ⑮女性の魅力が高まる

・日本人の約7割には運動習慣がない。運動すれば死ぬ確率を50%減らせる。

・「健康効果」のほとんどは、1日15~20分程度の運動(速歩き程度)で得られる。

・忙しくてもスキマ時間でできる運動法ベスト5 ①速歩きで通勤する ②階段を上がる ③休憩時間にスクワット ④外食ランチをする ⑤1駅歩きをする

・成長ホルモンは、思春期から20代は何もしなくても分泌される。しかし、30代になると急激に減り、50代には微々たる量しか分泌されない。成長ホルモンを分泌する方法は睡眠と運動がある。

・成長ホルモンの効果 ①脂肪の燃焼、ダイエット効果 ②筋肉をつくる、筋力アップ ③骨を強くする ④新陳代謝亢進、美肌効果 ⑤アンチエイジング効果 ⑥免疫力アップ ⑦疲労回復効果 ⑧糖尿病効果

・最も脂肪燃焼する運動はウォーキング。有酸素運動の利用されるエネルギーは以下のとおり。

ウォーキング → 脂肪:ブドウ糖=6:4
ジョギング → 脂肪:ブドウ糖=5:5
ランニング → 脂肪:ブドウ糖=4:6
「運動中強度」が最も脂肪が分解され、その目安となる心拍数は
{(最大心拍数)−(安静時心拍数)}×0.5+(安静時心拍数)
※最大心拍数=220−(年齢)
※安静時心拍数は5分以上安静にした状態で1分間の脈拍数

・女性も筋トレは必須。女性は女性ホルモンの影響で筋肉がつくられにくい。その結果、筋肉量が少なく、冷え性になりやすい。また、筋肉量が少ないと基礎代謝も低くなり、摂取カロリーを燃焼できなくなり、「太りやすい身体、痩せにくい身体」になりやすい。

・30分座り続けると、血流速度は70%も低下する。いわゆるドロドロの血液になり、高血圧や動脈硬化が進行し、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞のリスクが高まる。「座りすぎ」は、ほとんどの生活習慣病のリスクと死亡率を大きく高める。

・座りすぎを防ぐ方法 ①立ってできる仕事は立って行う ②休憩時間は立って過ごす ③フットワークを軽く動く ④スタンディングデスクの活用 ⑤テレビを見すぎない

・運動に向く時間帯 ①午前中 ②夕方16時頃 ③食後2~3時間

・疲れた日こそ運動。「やや強度の高い運動」+「入浴」+「睡眠」という組み合わせが最も効果的。「積極的休養」をするとよい。

3 朝散歩

4 生活習慣

・ストレスについて
①「ストレスは健康に悪い」と思うほど、健康に悪い。強度のストレスがある場合、死亡リスクが43%も高まる。
②適度なストレスで、人間のパフォーマンスはアップする
③1日中、緊張が持続するのが良くない
「楽しいこと」「おもしろいこと」に集中し、リラックスして過ごせば日中のストレスは蓄積しない。
④ストレスは自分で自覚しづらい

・「変えられないストレス」を減らす方法
①睡眠 ②運動 ③コミュニケーション(話す) ④笑う ⑤入浴 ⑥瞑想、マインドフルネス

・ストレスを溜めにくくする1つの方法に「レジリエンス」を高めること。レジリエンスを高める9つの能力は以下のとおり。
①自尊感情 ②自己効力感 ③感情コントロール ④楽観性 ⑤思考の柔軟性(融通が利く) ⑥大局観(全体を見通す) ⑦つながり(ひとりで悩まない) ⑧洞察力(自分や周囲を客観的に洞察する力) ⑨ユーモア(笑いで受け流す)

・「早食い」は脳に悪い。早食いの肥満リスクは4倍。

・「脳と心」にいい生活習慣6つ
①睡眠(7時間睡眠) ②運動(1日20分の速歩き、朝散歩) ③食事(バランス食) ④禁煙 ⑤節酒 ⑥ストレス解消(リラックス)

5 休息
・「孤独」は健康に悪い。孤独への3つの対処法
①家族内のコミュニケーションを強化
②友達をつくる、交流する
③リアルで会う

・「つながり」「親切」は健康にいい。これらはオキシトシンという幸せホルモンが分泌される。オキシトシンの効果は
①愛のホルモン(愛情の強化、協調) 
②身体の健康(リラックス効果、免疫力UP、痛みの緩和) 
③心の健康(ストレスの解消効果、不安の減少) 
④脳の活性化(記憶力、学習能力、好奇心アップ)

・オキシトシンを分泌する方法
①スキンシップ ②ペットとの交流 ③友情、仲間 ④親切、他者貢献、ボランティア

・笑うだけで頭が良くなり、寿命が延びる。

・やってはいけない休息法①スマホを見る ②座り続ける ③疲れてから休憩する

・最強の休息法①運動 ②目と脳を休める ③コミュニケーション、雑談 


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