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コンサートやイベントの音響をしてます。隅々まで音が届くよう試行錯誤してます。 音につ…

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コンサートやイベントの音響をしてます。隅々まで音が届くよう試行錯誤してます。 音について思う雑事をダラダラと。

最近の記事

同業者の仕事ぶり

仲良くさせてもらってる同業の知人がこちらで芝居?ダンス?な公演に来てたので見に行ってきました。 演出意図を上手く捉えたレベルコントロールが見事で、ああやっぱ良い仕事するなあと嬉しくなりました。持込スピーカーのチョイスもなるほどな感じやし。 表面に見えていない土台部分の努力や工夫がわかるし、丁寧に仕事している事が伝わってくるんでチケット代以上に楽しみました。本番後のトークで根掘り葉掘り聞くのもまた楽しい。 以前ライブ見に行った時に(知らない人が音響)、いやーそうじゃないっ

    • 良い音、正しい音②

      PA席にいると終演後、おじさんから今日のスピーカー何ワット?どこの?とか聞かれておじさんは大体JBLが好きだというオチになる事が時々ある。 若い頃はうざいなー(人見知り)とか思ってたけど最近は、ライブを楽しんでもらえたんだと好意的に受け取ってしばし会話にお付き合いする。 そういうおじさんは(多分)自宅のオーディオルームにJBLがあって自分の好きな音を楽しんでる。 そのJBLは6-8畳ぐらいの部屋の真ん中で聴くおじさん1人が満足すれば「良い音」。 一方PA屋さんは何百人〜

      • 良い音、正しい音

        我々の業界では日常的に耳にする「良い音」という言葉。 「良い音」は百人いれば百通りある個人が好きだと感じる音。 一方あまり聞かないけど大事にしているのが「正しい音」という言葉。 正しい音とは、音源が色付けされる事なくそのまま拡声された音。 スピーカーの設置された空間や環境の影響で変化した音を修正して「正しい音」に戻すのがスピーカー調整という作業。 まず「正しい音」に補正し、次のステップとしてスピーカーシステムを使う人にとっての「良い音」に仕上げる。 両者を切り分け

      同業者の仕事ぶり