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さいごの一歩を踏み切る前に

まだ戻れるよ。


何のとりえもなくたって。
生きる価値なんて分からなくたって。
今、まわりに愛せる人が居なくても。

誰も助けてくれなかった。
誰も。

みんな自分の都合で、偽善を押し付けるだけで。
それすらも、見えてしまうから。

それすら見えてしまいながら。
そんな気持ちの悪いものに、押しつぶされながらも。

苦しみながら。
心を傷だらけにして。
それでも笑顔を作って、毎日を生きてきたから。

だから、そう思うほどに生きづらくて。
もうそれしか方法がないと思ってしまう。

そう。
思ってしまうよね。

少しでもこの見えない傷が見えるよう。
少しでもこの苦しみに気づいてもらえるよう。

分かってもらえないとは知りながらも。
理解とはほど遠い否定をされながらも。

頑張って来た。
あなたは戦って来たよね。

今、このさいごの一歩の瞬間まで。

本当は生きたいと願っていながら。

まだ戻れるよ。

何回、引き返したっていい。

お互いに伝えるのが下手くそな僕ら。
お互いに心を完全には理解できなくても。

きっと、一緒に過ごすことは出来る。
一緒に笑ったり、泣いたり。

適当に聞き流してもらったり。

肯定されなくてもいい。
受け止めて、受け流して。

そうだね。
色々あるよね。

大変だよね。
頑張っているよねって。

ちゃんと、そんな人も居るから。

きっと引き返せる。
今とは違う逃げ場所もちゃんとあるから。

こんな血だらけで笑うあなたが。
どうか、安心して笑える日が来ますように。





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