『大学入試はじめの英単熟語ドリル』単語帳との違いと英語指導者によるレビュー紹介!

さて,刊行からまもなく2ヶ月を迎える拙書,『大学入試はじめの英単熟語ドリル』ですが,多くの予備校の先生方や一般読者に賛否両論(主に賛…ありがとうございます)いただいて,著者である私の意図通りの活用法や,私が意識していなかった素晴らしい活用法をご提案いただいているので,本記事でまとめて紹介したいと思います。

①本書は「単語帳」ではない

まずいきなりAmazonのレビューを見てみましょう。

本レビュワー様がどういった意図でレビューいただいたのかを私が知る由はないのですが,推察するに掲載されている語彙のレベル的に『シス単』がカバーしている範囲内なので必要ないという趣旨ということでしょう。しかし,この見出しは「間違っている」ことを指摘したいと思います。

単語帳は「語句の意味や用法を網羅的に紹介する書籍」です。語法等も適宜紹介されているものも多いですが,「基本動詞の語法のみを」「後続要素や意味の似ているものをまとめて紹介し」「定着させるまで演習を担う」性質の「単語帳」は私の知る限りないです(旺文社ターゲットシリーズのように,別売りで「書かせる」をやっているものはあります)。

リード予備校や映像授業の@willで活躍されているの長瀬先生も以下のようにおっしゃっています。


②基本動詞の語法は英語の基礎体力の中でも最重要アイテム

 私は河合塾で各種保護者会や学習法公演をさせていただく際によく,以下のようなスライドを提示し,英語の学力はスポーツでいう【基礎体力・運動神経】に相当する能力=①語彙・②基本動詞の語法・③基本文法の徹底・④短文解釈・⑤辞書の活用は自学習で習得し,【各競技の練習】=長文や共通テスト対策,英作文,◯◯大対策…といった個別具体的な学習は河合塾や学校の授業におまかせを!という話をします。

 これはなぜかというと,現代の受験生は「圧倒的に前者が足りていない」という確信を今まで指導してきて持つに至ったからです。スポーツで,実践練習ばっかりしていて,体力づくりをおろそかにしていると,どれだけ技術が巧くても,本番バテバテでは意味がないですよね。そういう事例をたくさん(何なら大学受験科Tレベル/高Gハイレベルクラスでも)見てきました。ここにメスを入れる「何か」をつくれないかというのが本書の企画の出発点でした。本書はこのうち,②の部分を取り上げています。(いわゆる「ネクステ」系の問題集にも語法パートはありますが,文型と意味の関係や用法別の語法を体系的に整理した学参が私の知る限りここ2000年以降ほぼ出版されていないので,そこを補いたいという思いがありました。)逆に,①,③,④を扱う学参は田中健一先生の『英文法/英文読解10題ドリル』シリーズをはじめ良書が多くありますので,私の出る幕はありません(笑)

 河合塾中部地区英語科の尊敬する先輩,宮下卓也先生にラジオやTwitterでこの趣旨を見抜いて以下のように言及いただいています。

 英語は動詞が文構造や語順を決める言語なので,動詞の使い方を徹底的に叩き込むことで,文法/解釈/長文/作文すべての能力を統合し,それぞれの内容に磨きをかけることができます。

③英語指導者の声

 ここでは,本書に寄せられた英語を現場で指導されている先生方の声をご紹介します。

■田中健一先生(駿台) *『英文法/英文読解10題ドリルシリーズ』著者

■鈴木健士先生(トフル) *『英文ライティングのメタモルフォーゼ』等著者

■青木哲也先生(河合塾中部)

■千代崇裕先生(河合塾近畿) *姉妹書『大学入試はじめの英文読解ドリル』著者

■山添玉基先生(河合塾中四国) *『ぐんぐん伸びる英語長文』シリーズ著者

■新野元基先生(河合塾首都圏) *『思考力・判断力・表現力が身につく共通テスト 王道の勉強法』著者/監修

■高山のぞみ先生(河合塾首都圏) *『高山のここからはじめる英語リスニング』著者

■笹村隆先生(河合塾中部)

■樋口先生(東進校舎長)

■福沢健一先生(トラスト英語学院) *ブログで紹介いただいています。


ごく一部のご紹介になりますが,各先生方の現場の生徒さんのお役に立てばと思います!

私の受講生諸君も,GWまでに集中的に取り組んで,基礎S/Ⅰ期の授業にブーストをかけよう!

学校の先生方,自学用教材として,高校1年生の前期(単語帳の前段階として),高2後期〜高3前期(受験対策の下準備として)いかがでしょうか!採用お待ちしております!(爆)

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