マガジンのカバー画像

12
虫の紹介等
運営しているクリエイター

#カメラ

錯乱人生、いま咲き誇れ!

そよ風に 桜 空舞い 春爛漫 私の青は いづこ散りけり こんにちは、昼杉です。 散るもなにも咲いてすらいないっつってね。 というかそもそも木植えたっけ?砂漠にすらオアシスがあるというのに私の心は地平線まで砂嵐。誰も住めない夜の荒野のお月様にも"望みの湖"ってのがあるらしい。 ところでみんな、花見しました?このまえ桜の名所に行ってきたのよ。正確にはその脇道を登って虫探し、なんだけど。いやぁ~ものすごい盛りあがってたね。家族連れやら友達団体やらがもうドンチャン騒ぎ。 満開な

土下座してると思ったら虫撮ってる人。

なんだっけ、あの、黒くてモフくてポンポコしてるやつ。全体的に丸っこくて、脚が短くて、よくうどん屋さんの前に立たされてるやつ。そう、タヌキ。 突然ですが、みなさんはタヌキと間違われたことはありますか。 ボクはあります。 こんにちは、昼杉です。 老夫婦にね、言われたの。「あ、タヌキかと思った」って。山沿いの水路に入って虫を撮っていたときだね。背中だけ見えたんだと思う。 あれ、太った? 前は痩せてたよね。 ランニングしてるんじゃなかったっけ? もういい、たくさんだ。久々に

ハリガネムシって知ってる?

日差しが突き刺すある夏の日のことである。 私はY氏とともに某河川へと訪れていた。 結論から伝えよう。 これは川で遊び、ハリガネムシに操られたカマキリを目撃するまでの 壮絶な一日を綴ったものである。 ・・・ 熱気と陰気が立ち込める自室の隅。 吐き捨てられたガムのように、 窓の冊子にへばりつく私の姿がそこにはあった。 冊子って冷たくて気持ちがいいなと、夏のカケラを感じていると スマホが鳴った。 「昼杉さん、川に泳ぎにいきませんか。」 8月27日。私の夏がはじまった。

はじまりの虫撮り -さらば寝正月2023-

へい、らっしゃーい。奥のカウンター、どうぞー! はいはい奥の席ね。あ、向かいから人が。避けないとね。右にそそくさ。 おっと、あなたも同じ方向に避けますか。じゃあ逆に。 おっとっと、気が合いますね。 すみませんと笑いながら譲り合うこと3回。 鏡でした。 振り返ると、カウンター席から怪訝な顔で見つめてくるご夫婦。 「わざとですー!」とか言ってみたけど、そのままの引きつった顔で 目の前のラーメンに視線を戻され、結局ぼくの席はその隣。 お互い地獄の時間を過ごしました。そんな年末。