10万円が2日で振り込まれた話

はじめまして。

私は京都でひとり親、非正規で働いている40代　　　　まあ、自分で書いてもですね、

非正規

ひとり親

40代

このワードはまあまあ客観視でオモウトコロがある。こどもは元気で可愛いし、一応仕事は(来年3月迄)あるし、なんとかやっている。来年4月からは知らんがな。ほんまに大丈夫か全くわからん。

ところで、給付金10万の話をしよう。私はまだ申請中、今週通知がきたばかり。マスクはまだ来ていない。

10万貰えるというのは、割と現実的な夢を叶えてもらえる額だ。

家族で交通費飲食費お土産込みユニバは経験上5万超え、iPhoneSEも128GBで5万超え、家庭用脱毛器も欲しい。マットレスも欲しい。このあたりだろうか。

しかし、私はひとり親、無駄遣い出来ない。体操服も小さくなったし、靴も小さくなった。そうそう靴下も買わなければ。私の仕事の鞄はハゲハゲで、ヒールのカカトは擦り減ったまま。必要なものを新調して、贅沢言えば、布団を買い替えたい、5年くらい使っていて腰が痛い。欲しい。美容院には今年は2月に行ったっきりだ。行きたい。でも貯蓄に回さないと生活が不安で焦る。

現実的にはなかなか10万使い切りともいかず、手に届く贅沢も諦めて、もしも使えたら何を買うかとワクワクしていた。ワクワクはするけれど、私はその権利がないと骨の髄まで感じていた。

そんな中、今日10万円をドリームホームさんから振り込まれた。突然話が変わって申し訳ないが、お付き合い願いたい。口座をお伝えしたのが火曜日、振り込まれたのが木曜日。

早！

早ない？すごない？なんなんこの会社。正直言うと、私は不動産屋は嫌いやし(ごめんなさい)、派手な外観のドリームホームさんには好印象を持ったことは皆無やった(ごめんなさい2)。不動産屋は嫌いとは言い過ぎやけど、過去不動産屋で友だちや自分が嫌な思いをしたことがあるから、なんか金儲け感が凄いというか、胡散臭いというか(ごめんなさい3)。

しかし、ドリームホームさんがひとり親のためになんとかしようと10万円を100人にプレゼントという企画をしているTwitterで知った。

https://twitter.com/kyoto_dreamhome/status/1265145101874892801?s=21

のちに京都新聞にも掲載されていたことを知った。

びっくりした。不動産屋さんはコロナでかなり打撃を受けている業界のひとつだと聞いているし、実際消費が落ち込んでいるいま、打撃も打撃ではなかろうか？そんな不動産会社がひとり親支援？

応募はした。応募してから、100人の当選枠を社員の有志で1枠増やしたとツイートをみた。なんか、1枠、なんか、本心から？自分の親とかさ、大事な人とか、自分とかに使うとかさ？なんつーの、そんな頑張りなや、というか。オバハンなので、若者がこの1枠に噛んでいるとなると、尻込みしてしまう。オバハンは情緒が不安定で、飯をめちゃくちゃ食うやつを見たり、人助けしている若者を見ると、とにかくすぐ泣いてしまうのだ。顔も見たことないひとり親に金を出すな、若者！自分に使え！

実際、応募は900件を超えたらしい。倍率は9倍強。ひとり親になった時点で私はまあまあ運がないとも言える。

しかし私は当選した。

当たった気持ちはなんだがドキドキしてしまい、現実味がなかった。何に使おうとかないし、当たったんかあ、くらいの気持ちだった。社員有志枠やったら申し訳ないとも思った。その社員さん以上に大事に使うことが私にできるんやろうかと。

必要書類を求める当選メールを読み返した。

**この度はご当選誠におめでとうございます！

弊社としても少しでもお力添え出来ることを大変嬉しく思います。 **

少しでもお力添え。

少しでもお力添え。

少しちゃうわい10万はでかいやろ。

なんとありがたいことだろうか。

少しでもお力添え出来ることを大変嬉しく思いますって、いやいや大変嬉しいのこっちやからね。そっちの何倍も嬉しいからね。そしてその連絡から僅か二日で振り込み完了、どうなってるの、この早さはなんなの？

全てにおいて驚きの二日間でした。

そして私は先程頂いた10万から、家賃を支払いました。ありがとうございました。

追記

私はこのお金は有り難いけれど、多分誰にも当たったことは言えない。お金は怖い、あの人はひとり親で医療費給食費タダやんと言われるのが怖い。子どもがそう思われるのが怖い。

だけど、私が感謝していることと、当たった人がちゃんと実在すると伝えたい。

ひとり親になった背景は、それぞれ違うし、収入や手当の内容も違う。ひとり親同士だから分かり合えるわけでもないし、ひとり親は本当に孤独だ。同じ境遇に見えて、全く違う。子ども以外に話し相手もいない。そんな孤独に一筋の光というか、救いというか、喜びとか希望をドリームホームさんから貰いました。

当選したことも嬉しいです。でもこのような試みをしてくださったことが素晴らしいです。

私の記事で一人でもドリームホームさんを知る人が増えたら嬉しいです。