2022年の三箇日も本日で終わりですね。昨年の年末あたりにまとまった休日が取れ、記事も進みましたが、明日からまた仕事の日々です。三箇日の大半は姪っ子のベビーシッター状態で過ごしましたが(笑)、いい思い出になりました。
さて、世親の『倶舎論』における五位七十五法、無為法に入っていきたと思います。ちなみに、ここまでお話してきました心法・色法・心所法・心不相応行法は全て有為法に該当します。
「有情」「所得法」「得」「非得」という言葉を用いますが、意味は下記の記事をご参照ください。
○五位七十五法
有部の教説では、煩悩の法体もまた永遠の本体であるため、存在がなくなることはありません。あくまで、「有情」と煩悩の法体を結びつける「得(成就)」が智慧等によって断たれ、「非得(不成就)」となることが煩悩の消滅に該当します。
有部が説く「自性」を持つもの=実在するものとは特有の「一つの本体+一つの作用」でしたが、特に心不相応行法において、この定義が成り立たなくなってきているように思います。「一つの本体+一種類の作用」と解釈した方がいいかも知れません。