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私(ダルマ)の仏教理論

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私(筆者)の考え等に関する記事を主にまとめたものです。
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#四生

【輪廻】四生

【輪廻】四生

生物とは何か?命とは何か?と要素を分解して、その定義を考えてみても迷宮に入ってしまいます。

今回は釈尊が活躍した時代前後の古代インドにおける生物観を見ていきたいと思います。即ち、衆生の「四生」の思想ですね。この点に的を絞って細かく解説してあるものに巡り合えずにいましたが、インターネットで次の論集を見つけましたので、一部を参考にさせて頂きます。
「四生について―yoniとjara(-)yujaの解

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【輪廻】原始的な神経系

【輪廻】原始的な神経系

仏教における「四生」では、昆虫類のような節足動物が、意識を持つ畜生道の衆生(畜生道の有情)の中で最も原始的?な「湿生」に含まれています。ここで、仮に「意識(情)を有する」=「神経系を有する」動物とすると、最も原始的な神経系を有する動物はどんな動物なのか?

動物の中でごく原始的な海綿動物は神経系を持っていません。最も原始的な神経系がみられるのは海綿動物より少し進化した腔腸動物(ヒドラ・クラゲ・イソ

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