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【歌詞・和訳②】mio MARE <2v-alk_v> / SawanoHiroyuki[nZk]:Yosh

みなさんこんにちは、Hiruと申します。ご覧頂きありがとうございます。 今回も歌詞和訳に挑戦していこうと思います。第1回に引き続き今回も、私が大大大ファンである[澤野弘之]さんのボーカルプロジェクト[SawanoHiroyuki[nZk]]から【mio MARE<2v-alk_v>】の和訳に挑戦しようと思います。

今回挑戦する『mio MARE<2v-alk_v>』は前回の『VV-ALK』が収録されているアルバム 『2V-ALK』に収録されています。ボーカルは Survive Said the Prophet のYoshさんが担当されていらっしゃいます。[nZk]でのYoshさんと言えば、執筆時点で最新のアルバムである『BEST OF VOCAL WORKS [nZk] 2』での『BELONG』や、『rabBIThole』など[nZk]では稀有(?)な男性ボーカリストであり、何といってももう力強い歌唱力が特徴です。好きです。

前回挑戦した『VV-ALK』の和訳記事はこちらから

◆【mio MARE】について       
この楽曲は、元々2015年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説「まれ」で使用された楽曲です。「まれ」サウンドトラック内ではCASG(Caramel Apple Sound Gadget)さんが歌っていらっしゃいます。当時聞いたときは、CASGさんの優しい歌声が強く印象に残ったのを覚えています。約2年経ち、その[nZk]バージョン、『mio MARE <2v-alk_v>』としてリアレンジされることとなりました。「まれ」のドラマ自体も良く見ていたのでどっかで流れないかな…?と思いながら見てました笑
  
タイトルの『mio MARE』は字義通り訳すと『私の海』となります。石川県の能登や、横浜を舞台としたドラマ「まれ」の中でも、海のシーンや海が出てくる風景が多かったように思います。また、「MARE」をそのままヒロインの名前である「まれ」と捉えると『私のまれ』というタイトルにもなります。誰にとっての『私のまれ』なのか、歌詞中での解釈はいろいろ出来ると思います。
ドラマ「まれ」の内容も思い出しながら、出来る限り適切な解釈で、和訳が出来るように頑張ります。ドラマ・アニメの劇伴楽曲の中でもボーカル曲の場合、その内容が歌詞の中に反映されていることが多いです。ドラマが完結して見る機会がなかなか無くなってしまっても、この曲を聴けばまた思い出せるので、いつまでも色あせないですね。

【mio MARE <2v-alk_v> / SawanoHiroyuki[nZk]:Yosh (歌詞はアルバム『2V-ALK』より引用】

Hey, what's up? My old hometown
Well... I'm doin' okay but not very well, not so well
My life isn't the way I hoped nor I planned for myself
Cannot say, but I have to say
Cannot save, what I have had saved for all my time
I never make it right without you

Hey, what's up? My old hometown
久しぶり、元気にしてる?

Well... I'm doin' okay but not very well, not so well
うん…、私は元気だけど 何だか上手くいかないことも多くて、大変かな

My life isn't the way I hoped nor I planned for myself
人生思った通りにはいかないし、何でも計画通りっていう訳にはいかないね

Cannot say, but I have to say
弱音はあんまり言いたくないんだけど

Can't save what I have had saved for all my time
ずっと大切にしてきたことだけどくじけちゃいそう

I never make it right without you
やっぱり私一人だけじゃまだまだダメだね

イントロから最初の歌いだしの部分です。ヒロインのまれから、故郷の能登や両親、または仲間・友達に宛てた自分のありのままの気持ちを伝えるメッセージような印象を受けます。もうこの部分だけでもエモいです。

「Cannot say, ・・・ all my time」の訳は何をsave出来なさそうなのかで迷ってしまいましたが、故郷を出ての人生の目標や夢という意味で、「大切にしてたこと」と訳しましたがどうでしょうか…? saveだから、
「頑張ってこれまで貯めてたお金がもう無いの、助けて(泣)」と親にすがっているのかとも思いましたが、劇中でパティシエを目指すため、能登でも横浜でも頑張っていたまれの姿をふと思い出し、違うなと思いました。
ケーキ作りの修行のシーンでは、キッチンでずっとメレンゲ作りをしてましたね。もう「まれ」が5年前の作品になるんですね。早起きして見てたのが懐かしいですし、観れる限りリアルタイムで観てました!旅行先でも同じ部屋に友達がいたけど観てました。「まれ」終わってから朝ドラは何も観てないな…。

*1 Home sweet home
How do I look like through your eyes
Am I growing up enough?                                             

Home sweet home
懐かしい故郷

How do I look like through your eyes
私のことをずっと見てきたあなたから見たら

Am I growing up enough?
私はちゃんと大人になれてるのかな?

 *2 Spread my wings, put my soul in them cautiously
My dearest childhood won't lie, I know that obviously
Now I'm feeling so smooth
Like as I can fly, reachin' for the sky
Open my eyes, see my world
Hum some melodies
Hear my heart beating so loud 'cause of memories
How many smiles can I get
While I spend my life even myself out of breath 

Spread my wings, put my soul in them cautiously
広げた翼に、私の思いを大切に乗せて大空に向かう

My dearest childhood won't lie, I know that obviously
愛おしい思い出たちが支えになっているのが、私には分かる

Now I'm feeling so smooth
この晴れ渡るような気持ちのまま

Like as I can fly, reachin' for the sky
どこまでも飛んでいける、高い空にもこの手が届きそう

Open my eyes, see my world
目の前に広がるこの大切な世界に

Hum some melodies
鼻歌を歌うと

Hear my heart beating so loud 'cause of memories
たくさんの思い出が溢れて、私の胸が高鳴るのも聞こえてくる

How many smiles can I get
どれだけの笑顔と出会えるだろうか

While I spend my life even myself out of breath
息が切れるぐらい全力で私を生き抜いていく間に

サビ前からサビ終わりまでの部分です。『mio MARE』だとこの後は「You know…」の部分になりますが、<2v-alk_v>だとそのまま2番の「By the way…」に続いていきます。

【お気に入り部分】
①:自分では分からない、けど私を見守ってきてくれた故郷からみたら私はどう見える?という疑問の投げ方が「Home sweet home」っていうのが、良いですね。かっちりとした日本語に当てはめるのは難しいんですけど、英語独自の言い回しから出る良さが感じられます。
②:「cautiously」と「obviously」、「melodies」と「memories」のライムや、Obviouslyで「O」に強勢と高めのメロディーが来るのが特に好きです。「私には分かる!」という気持ちがグイグイきます。

By the way, my old hometown
Don't you know how she has been?
She alright? Is she right?
I know she's a tough girl, but she has a fragile heart too
She might say, what I have to say
Wanna save what I could have saved for all my time
You taught us we can live how we are

By the way, my old hometown
ところでさ、久しぶりだとは思うんだけど

Don't you know how she has been?
あの子は今も元気にしてるかな?

She alright? Is she right?
大丈夫かな、元気だといいな

I know she's a tough girl, but she has a fragile heart too
強い子だっていうのは知ってるんだけど、繊細なとこもあるから心配だよ

She might say, what I have to say
あの子ならきっと私と同じで

Wanna save what I could have saved for all my time
大切にしてきたことなら絶対にあきらめないんだって言うだろうな

You taught us we can live as we are
自分らしく生きることの大切さはあの子が教えてくれたんだ

この後は*1、*2と続きます。2番のここは1番で『What's up?』と始めた内容の続きで、地元の友達のことを聞いていると解釈しました。最初この「She」=「まれ」と解釈して親⇒まれ かと思いましたが、恐らくここは「まれ」⇒「友達」で、劇中でまれの弟と結婚したみのり(門脇 麦さん)か、まれのライバル的な立ち位置だったような一子ちゃん(清水 富美加さん)のことだろうと思いました。一子ちゃんはまれのライバルをやってた時に「希のこと、大嫌いだけど大好き」と、泣きながら希に伝えていたシーンがあってそれにすごい朝から泣かされたのを覚えています。何かイベント終わりの通用口かどこかだったんじゃないかな…そのシーン…

*3 You know it's not a miracle but meant to be
No I can't stop cryin' in joy or by nostalgia
But I don't care
So don't laugh at me, babe

You know it's not a miracle but meant to be
この出会いは偶然じゃなくて運命なんだ

No I can't stop cryin' in joy or by nostalgia
嬉しいのか、懐かしいのか分かんないけど涙が止まらない

But I don't care
でもどっちでもいいや

So don't laugh at me, babe
こんな私だけど、良いよね?

Il mio mare, ma che bel futuro
I swear keep tryin' so
Won't give up anyway

Il mio mare, ma che bel futuro (イタリア語)
私の美しい海に、美しい未来が広がっている

I swear keep tryin' so
これからも頑張っていくよ

Won't give up anyway
もう絶対にくじけたりしないから!

繰り返しになる*3と、タイトル回収となるイタリア語詩と最後の英語詩部分です。イタリア語詩の後は、*2→*3と続いて曲は終わりです。イタリア語にはまったく明るくないので、意味を調べて歌詞に寄せました。調べていた途中で、中学生か高校生ぐらいのときに音楽の授業で「オーソレミオ」を歌ったことを思い出しました。授業では日本語で歌ってたけど、原曲はイタリア語とかだったっけ?と思って調べてみたらナポリ語でした。どう違うんでしょうか…。

第2回『mio MARE<2v-alk_v>』の和訳は以上となります。ここまでご覧いただきありがとうございました。参考になりましたら幸いです。
澤野さんの楽曲をこれまで聴いたことがないよという皆さんも、この機会に是非聴いてみてほしいです。

ありがとうございました!!

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