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1万人以上を指導してきた私がおすすめする中国語の発音マスター術

こんにちは。三宅裕之です(@hiroyuki_miyake

中国語を勉強している人なら必ずぶつかる壁。これは「発音」
なぜ中国語の発音は難しいのでしょうか?

この記事では、今回は、私が今まで10,000人以上を指導してきた中国語プロコーチの視点から、短期間で中国語の発音をマスターするために効率的なマスター方法をご紹介します。

併せて、下記でご紹介します音声付き記事を読むことによって、実践トレーニングができます。どうぞ発音練習にご活用ください。

中国語には発音を学習するためには、まず「四声(声調)」と「ピンイン」を理解することが重要です。

四声とは?

中国語では4つの音の変化があり、それに伴い意味も変化します。
4つの声調以外に軽く短く発音する軽声(けいせい)があります。

この四声は同じ「Ma」でも声調が異なると、、第一声なら「妈(お母さん)」、第二声なら「麻(アサ)」、第三声なら「马(馬)」、第四声「骂(罵る)」という意味があり、発音が異なるとまったく違う意味になります。

ピンインとは?

中国語の発音には、日本語の50音図に似た母音(あいうえお)と子音(かさたなは・・・)の関係があります。ピンインには、約400種類の音があり、そこに「声調(四声)」が組み合わさると1600の音の種類があるのです。(厳密には1300くらい)
この組み合わせと発音を覚えきれていないと、話が聞きとれず、発音自体も難しいものとなります。

ローマ字読みできるものは7割ほど
たとえば「mao」は「マオ」と読み「chao」なら「チャオ」とそのまま読めます。 しかし、「yan」のように「イアン」ではなく、「イェン」と発音するものや「ci 」を「チ」ではなく、「ツ」と発音するものがあります。

こちらのピンイン表では、すべてのピンイン音声付で聴くことができます。

中国語の母音は21個

母音は3つに大きく分けることができます。中国語の音節において母音のことは「韻母(いんぼ・中国語ではユンムー)」と呼びます。
1.単母音
2.(複合母音)二重母音
3.(複合母音)三重母音

「単母音」は音節の中に母音を1つしか含まない

 日本語の発音に近い「a,i,o」
 日本人が発音しづらい「u(wu),e,ü(yu)」

単母音の説明とトレーニング動画です。日本人講師と中国人トレーナーが、わかりやすく解説しています。

母音が2つ以上組み合わさった「複合母音」

母音が2つ以上組み合わさって、切れ目なく発声されるものを「複合母音」といいます。
複合母音には二重母音と三重母音があります。

複合母音のうち2つの母音が組み合わさって切れ目なくなめらかに発声されるものを二重母音といいます。
ここでの発音のポイントは、中国語の二重母音。

二重母音には2つのタイプがあります。
① だんだん弱く発音する「ai,ei,ao,ou」のグループ(>型・しりつぼみ型)
② だんだん強く発音する「ia,ie,ua,uo, ǜe」のグループ(<型・発展型)

二重母音 タイプ① >型(しりすぼみ型)
しりすぼみ型の二重母音は「だんだん弱く」発音します。日本人には簡単な発音ばかりです。「ai,ei,ao,ou」

二重母音 タイプ② <型(発展型)
発展型の二重母音は「だんだん強く」発音します。コツさえ掴めば、しりすぼみ型同様に簡単な発音ばかりです。「ia,ie,ua,uo, ǜe」

4個の三重母音 ◇型(ひしもち型)
3つの母音が連続して切れ目なく、なめらかに発声されるものを「三重母音」といいます。

「iao(yao),iou(you),uai(wai),uei(wei)」

複合母音の説明とトレーニング動画です。日本人講師と中国人トレーナーが、わかりやすく解説していますので、ぜひご覧になってください。

単母音+[ n ]・[ ng ]で終わる鼻母音16個

単母音+[ n ]、[ ng ]で終わる鼻母音(びぼいん)をご説明します。
日本人には同じ「ン」に聞こえますが、中国語では完全に別な音ですので、きちんと違いを理解することが大切です。
日本人が苦手な発音の1つですが、コツをおさえれば意外と簡単。

~「n」でおわる鼻母音と「ng」でおわる鼻母音の違い~
・「n」でおわる鼻母音(an):舌をベタッと上あごにつけ、鼻に抜ける音。日本語で、「案内」や「安静」というときの舌の位置。

・「ng」でおわる鼻母音(ang):口を大きく開けっ放しで終わる音。
日本語で「あんこ」や「案外」というときの「アン」。

こちらの動画で「n」でおわる鼻母音と「ng」でおわる鼻母音の違いを分かりやすくご紹介していますので、是非ご覧ください。

中国語の「子音」は21個


無気音 有気音 その他
唇音 b(a)p(a) m(a) f(a)
舌尖音 d(a) t(a) n(a) l(a)
舌根音 g(a) k(a) h(a)
舌面音 j(i) q(i) x(i)
引き舌音 zh(i) ch(i) sh(i) r(i)
舌歯音 z(i) c(i) s(i)

無気音・有気音

無気音 (b)—息をとめて発音する音
有気音 (p)—いきおいよく息を吐くようにして発音する音

無気音(b)と有気音(p)はティッシュを口の前にかざして練習すると違いが分かりやすいのでお試しください。詳しくはこちらの動画をご覧ください。

唇音

唇音には「b,p,m,f」の4つがあります。
こちらは、b・p・m・fの発音方法についての動画です。

コツは口を閉じて力をいれ、勢い良く口を開いて発音すること!詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

舌根音

のどを使って発音する『舌根音』は「g,k,h」の3つです。g・k・fの発音方法についての動画です。コツはのどに力をいれて。唇を丸めないように発音すること。こちらの動画で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

舌面音

舌面音は、『g,q,x』の3つ。
J・q・xの発音方法についての動画です。発音のコツは唇をおもいっきり横に引いて発音すること。動画で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

引き舌音

「引き舌音」には『zi・ch・sh・r』の4つがあります。発音のコツは舌を上向きにそらせて発音すること。こちらの動画をご覧ください。

日本人にとって発音が難しい舌歯音「zi,ci,si」

『舌歯音』の3つ「z,c,s」をご紹介します。同じ「i」ですが、引き舌音とは異なり、「ウー」に近い音です。アルファベットと読みが違うことに注意しましょう。

中国語の発音基礎トレーニングのポイント

効率的に中国語の発音マスターするために最も重要なことはトレーニングの順序!こちらが私がおすすめする発音の学習の順序です。

~中国語の発音基礎トレーニングの順序~
①四声(声調)をマスターする
②ピンインの発音を体得する
③シャドーイングを行う

①四声のマスター方法は、まず2音節の声調からトレーニングをしましょう。音声付きで実践トレーニングができます。

②ピンインの発音トレーニング実践はこちらの音声付きの記事を活用しましょう。

③シャドーニングとはテキストの音源を聞きながら、影のように後についてその音源をまねながら声に出していく練習方法です。

シャドーイングにおすすめとして2冊をご紹介します。

そして、発音の学習前に必ず下記を意識して実践してください。

~具体的な勉強に入る前に、「より早く上達する」ために大切なコツ~
・アタマで理解してカラダで覚える
・発音トレーニングは大きな声で
・声調と口の動きを強調する
・日本人と中国人両方から教わる

私がおすすめする発音講座

1日30分、見てマネて発音を2か月でマスターする発音に特化した講座『見てマネ60』。詳しくはこちらをご覧ください。

「最短で中国語を流暢に話せるようになりたい」「もう二度と語学で挫折したくない」あなたへ。中国語学習で知っておくべき「5つの真実」を動画でお伝えします。ぜひご覧ください。

詳しくは、こちら。
https://chinese-semi.com/seminar/?utm_source=note.com


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