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現役WEBTOON編集者が飲み会で語り合いたい!注目国産WEBTOON作品4選!

はじめに

皆さんこんにちは!

ナンバーナイン・コンテンツ事業部のマネージャーとしてWEBTOON・横読み漫画の編集をしています、遠藤です。

今年1月にWEBTOON制作スタジオ「Studio No.9」を設立し、9/14(水)より初リリース作品となる『神血の救世主〜0.00000001%を引き当て最強へ〜』をLINEマンガ・ebookjapanで配信させて頂いています。

Studio No.9が立ち上がった今年1月時点では国内で23社程だったWEBTOON制作スタジオも、7月時点では59社程まで増えており(約2.5倍!)、韓国・中国からの輸入作品がメインだった国内WEBTOON市場でも国産の作品が続々リリースされはじめています。

そこで今回は、日々国内のWEBTOONスタジオさんの動きを追っている中で、同業者として注目したいと思った作品をいくつか紹介させて頂きたいと思います!

具体的なプラットフォーム、制作スタジオさんのお名前なども挙げながら紹介していきますので「作品の中身だけではなく、業界的な目線で作品のことを知りたい!」という方は是非最後まで読んで頂けたら幸いです。

①禁忌の転生大魔導士 ~無能からレベルアップで最強に~

まず1作目は6/22〜よりHykeComicで連載中、原作・ストレートエッジ、制作・フーモアによる『禁忌の転生大魔導士 ~無能からレベルアップで最強に~』です。

現在WEBTOONを多数配信しているアプリの会社は元を辿ると韓国の企業であるケースがほとんどですが、配信先であるHykeComicは国産企業でありながらまだ事例のほとんどない国産WEBTOON特化の新規アプリというチャレンジングなプラットフォームです。

その中でも本作はアプリのリリースと同時に配信がスタートし、最初期から不動の1番人気を獲り続けている作品。

それもそのはず、原作を手がけるストレートエッジさんは『ソードアート・オンライン』や『魔法科高校の優等生』のプロデュースを手掛けた三木一馬さんが代表を務める会社さんで、現在はWEBTOONの制作に非常に力を入れています。

また、制作をおこなっているフーモアさんはまだまだ黎明期である国産WEBTOON市場の中でも先駆けてWEBTOONの制作に注力しており、HykeComicのリリース時には本作を含め10作品もの作品をリリースしていました。

WEBTOON作品はNetflixのドラマのように一挙に10〜20話程度を同時配信することが多く、まだノウハウやプレイヤーも少ないフルカラーのWEBTOON作品を分業で制作しながらこれだけの作品数をストックするのは工数も膨大にかかっていると思います。その中で培われ磨かれたノウハウと、確かな実績のあるストレートエッジさんの原作が合わさり生まれたクオリティが、人気の秘訣だと感じています。

②路上伝説

2作目に紹介するのは8/31〜よりLINEマンガebookjapanで独占先行配信中の『路上伝説』です。

この作品は先日のメイウェザー選手との激闘も記憶に新しい、格闘家・朝倉未来選手を主人公としたifストーリーとなっています。

本作は韓国作品が上位を占めているLINEマンガのランキングにおいて、総合カテゴリ、バトル・アクションカテゴリ、新着カテゴリ、の3部門で1位を獲得するなど、国産の作品としては目覚ましい記録を樹立しています。

制作をしているのはpixivとの共同WEBTOON制作企画なども行なっている新進気鋭のWEBTOON制作スタジオであるLOCKER ROOMさんです。

WEBTOON作品で人気を獲得するにはストアさん内でのPUSHが重要となってくる中で、本作はLINEマンガ内でのPUSHももちろんありましたが、Twitter・YouTubeなどのSNSで多数のフォロワーを抱える朝倉未来さんご本人による宣伝やTwitterでのプレゼントキャンペーンが大きな反響を呼び、上記のような記録を樹立出来たのだと思います。

ソーシャルパワーを活かした宣伝による人気獲得を成功させた事例として注目しています。

③悪役の幼馴染として生き延びる

3作目はピッコマで10/1〜配信されている『悪役の幼馴染として生き延びる』。制作は韓国に本社を置く大手WEBTOON制作スタジオ・コピンコミュニケーションズの日本法人であるコピンコミュニケーションズジャパン(以下コピンジャパン)さんです。

本社であるコピンコミュニケーションズが韓国では多数のヒットタイトルを制作していることから、コピンジャパンさんからは一体どんな国産作品が産まれるのか、早い段階から注目していました。

コピンジャパンさんは先行して既に多数の国産作品をリリースしていましたが、中でも本作はリリース直後にピッコマでの総合1位を獲得。ピッコマはLINEマンガと双璧をなす大手プラットフォームであり、人気作品などのライバル多い中での総合1位はすごい記録です。

絵柄の面ではテクスチャを用いた優しい絵本のようなタッチの着彩が特徴的で、王道のファンタジーロマンスジャンルの中でもビジュアル面で一線を画しているような印象を受けました。

コピンジャパンさんではWEBTOONの王道ジャンル以外の作品も多数制作されているので、今後の作品も注目しています。

④神血の救世主〜0.00000001%を引き当て最強へ〜

最後に紹介するのは、9/14〜よりLINEマンガebookjapanで独占先行配信中の『神血の救世主〜0.00000001%を引き当て最強へ〜』です。制作は僕らナンバーナインが立ち上げたWEBTOON制作スタジオ・Studio No.9が行なっています!

Studio No.9としては初のWEBTOON作品でありながら、初週でLINEマンガの新着総合1位、ファンタジー・SFカテゴリで総合1位を獲得することが出来ました。公開3週間でLINEマンガでのviews数も150万を超えています。

本作は『俺だけレベルアップな件』などに代表されるWEBTOONの人気ジャンル「現代ファンタジーバトル」の王道ストーリーや設定を骨子に、能力バトル・魅力的な仲間キャラクターなど、少年ジャンプ+での連載経験もある原作・ネームの江藤俊司さんが得意とする王道少年バトル漫画エッセンスを加えた作品です。

これまでナンバーナインとしてデジタル配信サービスでは既に多数の作品をリリースしてきておりましたが、2021年1月よりオリジナル漫画制作の事業を本格化。横読み漫画として制作している『異世界行ったら、すでに妹が魔王として君臨していた話。』がシリーズ累計10万部(電子・紙書籍・単話版合算)を突破、『貴族次男の成り上がり~魔法を極めて世界最強になった転生者~』がシリーズ累計25万部(電子のみ・単話版合本版合算)を突破するなど、事業部立ち上げから着実な成果をあげてくることが出来ました。

今回WEBTOON作品でも成果をあげることが出来非常にうれしく思っていますし、確かな手応えも感じています。沢山の企画を準備中ですので、是非今後の作品にも注目していて下さい!

最後に

以上、4作品紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?配信されているプラットフォームやどんなスタジオさんが作っているかなど意識して読んでみると、ビジネス的な視点でも作品が見られるようになってくると思います。

最近ナンバーナインで新卒・中途採用を積極的に行っている中で「WEBTOON業界に興味があります!」と言って下さる方が沢山います。そういった方々が実際に現場で働いているプレイヤーの視点での情報を収集する手段は限られてくると思います。そうした方々の情報収集の手助けになればと思い、この記事を執筆させて頂きました。もし「この記事に書いてある内容、全部分かるよ!」という方がいたら是非飲みに行って一緒に色々お話しましょう!

今後も現役WEBTOON編集者ならではの視点で色々な発信をしていきたいと思います。

※僕のTwitterでは担当作の紹介や業界ニュースのシェアなどしておりますので、WEBTOON業界、WEBTOON編集に興味がある方はフォローして頂けたらうれしいです!

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