新規事業失敗事例 No.001: 「何か新規事業考えろ!」という曖昧な指示
尖っていて、ブッとんでいて、革新性があって、誰も取り組んでいなくて、それでいて売上が最低でも10億、5年で100億になるような事業アイデア。
そんなもの思いついたら、私、起業してます。みんな起業します。
突然社長に呼び出され。
何かやらかしたかなーと思って、社長室をノックして入ると「何か新規事業を考えろ!」という業務命令。
テーマがあるかと聞けば、それはなく。
取り組むべき社会課題も特になく。
目指すべき未来像も特になく。
「それも含めて考えて」
これはパワハラか何かですか。
新規事業に取り組むのに必要なのは、まず最初に新規事業戦略。それとビジョン。
新規事業にどう取り組むのか。何を目指すのか。
既存事業の延長線上で、染み出し/ハミ出しを考えるのか。
自社の事業をどうリフレーミングしてビジョンを再定義するのか。
既存リソースを活かして全く新しい飛び地のど新規に取り組むのか。
戦略とは選択と集中。
新規事業に取り組めったって、何もないところからはうまれない。
まず1歩目を歩き始めるための指針として、戦略は必要。
無からクリエイティビティは生まれない。
クリエイティビティは制約から生まれる。
新規事業には戦略とビジョンという名の制約を。
それなしに独創的なアイデアを考えることなど到底不可能だ。
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