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プロパガンダと自由意思

『宇宙で唯一無二の自分を生きるために』

TVの話をしたいわけでは無く、私にとってはむしろ、もっとも縁遠い存在なのですが、思いを誰かと共有するにあたって、どうしても触れなければならないくらい、現代人にとって最も影響を受けてしまった存在だと認識せざるを得ないのです。
TVは戦時中のとある国で、プロパガンダによる大衆操作が行われたとされる歴史があります。心理学的観点からも、そのような使い方ができることは明白であり、ユーザーのデータを取ることによって学問に寄与した側面も持っています。
人の脳の特性を理解すれば、情報の見せ方によっては、さまざまな人に影響を与えることが可能です。

TVでは、ドラマなど番組が盛り上がり、そのピークで突然画面がパッと切り替わり、購買意欲を掻き立てるような商品が画面に現れるという事を繰り返しています。
今、生きているリアルではない何かの物語に没頭している状態は、変性意識、トランス状態といわれる脳の状態で、催眠術で行われる状態と同じく、その人の記憶に刷り込みやすい状態にあります。
糸をつけた五円玉を振り子にしてみせるような、なんだろう?という状態や、指をパチンと弾いてならしたり、驚愕法(脅すこと)で一時的に人の判断力低下させる事で、何かを刷り込むなど、このようなことを公然といろんなところで行われています。
自分でネットを用いて調べてみればわかる事ですが、その効果をわざわざ説明することもなく、誰かの意図と利益によって、白昼堂々と行われているのです。
看板もその効果を表す最も端的なもので、その効果による利益を求め、都市部では赤地に白抜きでカタカナの文字だけが書いてある馬鹿でかい看板が乱立していて、変な看板と思ってみても人はそれに慣れてしまうので、もし通勤、通学路に設置してあれば自然と目に入り、その影響を受けざるを得ないのです。
ザイオンス効果(単純接触効果)は何度も接触する事で好感度があがる事、このような行動心理学を用いたマーケティングにより、純粋に気に入ったものを購入するということでは無く、ただ、ものを買わせるように誘導することを当たり前のようにやりあっているのではないでしょうか。
人の脳が何かの刺激によって反応してしまう事を、仕掛ける側は知り尽くしているのです。
社会的に洗脳された人は、自分が洗脳されている事を知らず、疑おうともしません。
自分が生まれた環境のルールが基準となって人は生きていくのです。
特別に人生が一変するような経験をしなければ、日常の当たり前を覆すことは難しい。

人は本当の真実ではなく、自分が知っている事を真実だと思い込みます。
よく考えてみて下さい。

TVの無い集落がもしあったとして、そこに誰か知らない人が突然TVを寄付して行きました。はじめはその画面に楽しい映像が流れていて、見たことの無い映像に夢中になります。
そのうち夢中になりすぎて、田畑を耕やすことを忘れた頃に、突然ニュースが始まり、誰かが誰かを殴り、罵っている映像が1時間に2回、毎日毎日放映されるようになりました。
それは争いの概念の刷り込みにはならないでしょうか?
そのうちに、その暴力的なTVを見ていた人々は言うでしょう。
「こういう世の中なんで、しょうがないんですとTVが言っています」

もしそのTVに、愛のある楽しい番組だけが映っていたらどうでしょうか?
世の中は綺麗事だけでは無いんだよって思うでしょうか?



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