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自律した組織を創るための方法

ある悩み

どのようにすれば自律した組織を創れるのかを日々考えていました。先日ある本を紹介され読んでみると、その答え(考え方)が記されていました。

今までモチベーションの自分自身のモチベーションのコントロールをなんとなくできていましたが、なかなか言葉では表現ができていませんでした。

それを分かりやすく表現していて、これはすげーと思ったので、ざっとまとめようと思います。

自律とは

最初に自律の定義とはなんでしょうか?

自律・・・他からの支配や助力を受けず、自分の行動を、自分の立てた規律に従って、正しく規制すること。

ちなみに自立の定義は?

自立・・・他の助けや支配なしに、自分一人だけで物事を行うこと。独り立ち。

辞書を引くまでは意外に知らなかった。。。。 日々勉強です。。。。

なぜ今自律した組織が必要なのか?

ここで昔と今の違いを考えてみたいと思います。

昔・・・市場が伸びている状況では、物を作っても売れるというのが当たりまえでした。ということは、経営層は何をすれば良いかという正解を知っています。なので、効率をバンバン上げてトップダウンで現場に指示を与える組織が多くありました。その結果、現場は指示通り動けばオッケー!指示通り動けばしっかり評価してくれるし、給料上がるし、最高!!みたいな感じでした。逆に指示意外のことを考えて実施しようなら、やっかいものみたいに思われていました。
今・・・市場が伸びていないので、物を作っても売れないということが起こっています。要するに正解が何かということがわかっていないという状況です。ということは勝負の分かれ道は「いかに正解を発見するか」になります。そして正解を持っているのは「経営陣」ではなく「顧客の中にのみあり」という図式になっています。

昔と今。。。ということは今どのような組織が求められているのでしょうか? 

「正解が顧客の中にしかない」のであれば、顧客に直接接触している現場スタッフが自律的に動いているのかどうかが、勝負の別れ道になるのではないのでしょうか?

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自律というのは結果的にそうなっているだけ

まず、人の行動にはすべて目的があります。

欲求(インナードライブ)を満たすことが人間の行動の目的

ここが非常に重要なんです。

人は常にベストな行動を選択しているんです。その選択というのが、本人が思いつく最も欲求が充足できる行動を行います。

その欲求が充足できる行動が生産的な行動だと、結果的に自律型人間だと思われているということなんです。

逆に生産的でなければ、ダメな人間だと周りに思われてしまう。

・・・前者も後者も欲求を満たしただけなのに、この差は大きい・・・・・

欲求(インナードライブ)の種類

では、欲求の種類をご紹介します。欲求には5つ種類があります。

欲求
① 愛・所属の欲求・・愛、仲間、協調など
② 力・価値の欲求・・自己価値、重要感、達成感、貢献など
③ 自由の欲求・・独立、自主、自制、選択など
④ 楽しみの欲求・・笑い、学び、好奇心など
⑤ 生存の欲求・・空気・水・食物・防寒・生殖・安全など

ポイントは、この欲求が満たされるとモチベーションがUPすることです!!

逆にこの欲求が満たされないと不満になり、モチベーションが下がります。。。

ちなみに個人によりこの欲求の強弱は違っています(先天的)。ということは、一人一人に関心を持ち、欲求のバロメータを知ることが重要ですよね。

そして、その欲求を満たせるようにすることでモチベーションUPすることができます。

ここで抑えておかないといけないのは、人は外的コントロールでは動かないということです。人は内的コントロールでしか動かない。

ということは、欲求を満たせるような環境を作り、アプローチするしか方法はありません。

人が自律して、自然と動き出す瞬間

人が自律して、自然と動きだす瞬間というのがあります。

先ほどの通り、欲求というのは人類みな共通です。(人によって先天的に強弱の違いはある)。

しかし、人によって欲求の満たし方の理想のイメージというのは違います。これをWantsイメージといいます。

例えば、楽しみの欲求を満たす為のWantsイメージが、サッカーで満たされるのか、音楽で満たされるのか、または難しい仕事で満たされるのか。はそれぞれ違いますよね。

Wantsイメージは様々で、人、物、環境、理想像、価値観 など様々です。

Wantsイメージは3つの法則があります。

① 欲求は人類共通だが、Wantsイメージは人それぞれ違う。
② Wantsイメージがはっきりするだけで、モチベーションが高まる。
③ Wantsイメージがはっきりすると、それを手に入れようと自律的に行動する。

欲求(インナードライブ)とWantsイメージの例え

車に例えると分かりやすいので、車で例えます。

「欲求は車のエンジン」。「Wantsイメージはカーナビの目的地」 だとイメージしてください。

欲求というエンジンが満たされると動力を生み出します。

そして、Wantsイメージという目的地をセットします。

目的地をセットすることにより、そこに向かって勝手に走り出します。(要するに自律的に行動する)

要するに、人は欲求を直接満たすのではなく、自分のイメージするもの、つもありWantsイメージを実現することで、満たすことができます。

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まとめ

自律した組織を創り出す為には、自律型人間を創り出す為には、個別にある欲求(インナードライブ)を理解するということ。

そして、欲求(インナードライブ)を満たせる環境を作りながら(エンジンをかける)、Wantsイメージを明確に(カーナビの目的地を明確に)してあげるということ。

そうすれば、目的地に向かって勝手に行動する。(自律的に行動する)

①欲求の理解 → ②欲求を満たす環境を創る → ③Wantsイメージの明確化

抽象化するとたった3ステップで自律型人間ができます。

組織 イコール 人に集まりなので、

このような人間がたくさんになれば、自律型組織ができます。

シンプルですがまだまだ道のりは長いと思う今日この頃です。。。。

特に、人それぞれの欲求(インナードライブ)を見極める力がまだまだだ・・・・・・

参考著書

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