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【台湾の面白い建物】臺北表演藝術中心(その四、ACME)

今回は、台北表演藝術中心の7階にあるレストランカフェ、ACMEを紹介します。この建物の中にこんなスペースがあるなんて、外観から全く想像できません。エントランスのサインもありません。知る人ぞ知るというレストランです。

台北表演藝術中心のバックヤード見学ツアーに参加した際、一階から登っていくとこのレストランを横切るルートになっています。それで、このACMEを発見しました。ツアーが終わってから、1階でエレベーターに乗り換え、あらためて7階に登ると、このレストランがありました。
バックヤードツアーの際に発見されるというのは、レストランの運営管理上あまり良くないので、セオリー的には忌避されると思うのですが、建築家は恐らくわざとこの様な設計にしているのでしょうね。ここを通り抜ける際には、ちょっとしたサプライズになります。黒いカーテンで仕切られていて、そこを開けるとこんなに明るい空間となります。

表演藝術中心のモダンなデザインとは異なり、このスペースは木の温かみを感じさせる、明るい穏やかなスペースになっています。大きなガラス面を使って、とても開放的な設えになっていますね。席のとり方もとてもゆったりとしていて、リラックスムードで食事を楽しむことができます。
屋外を見ると、7階にあるレストランなので、士林の街の騒々しいごちゃごちゃした感じは一切感じられなく、空の様子を強く感じられます。足元の街並みは、ルーフテラスで蹴られて全く見えないので、ある意味インフィニティープールに入った様な、空と一体となった空間感覚を得られます。

このACMEというのは、台北市立美術館でもカフェを運営しています。その実績を以てこの表演藝術中心での運営権を勝ち取ったのでしょうね。提供される料理やデザートもとても美味しかったです。

この立地と雰囲気なので、台北表演藝術中心ACMEは、すでに人気のお店になっていると思います。週末などに行くのでしたら、ネットであらかじめ予約しておいた方が良いでしょう。


座席は、ガラス面に向かった構成になっています。
斜めの天井の奥が厨房及びカウンターになっている、
とても効果的な空間の作り方です。
吹き抜けの高い天井をうまく生かしています。
奥のカウンターと中間席の様子。
外を見ると、空と一部の高層建物しか見えません。
黒いカーテンから手前のエスカレーターまでが、
バックヤードツアーのルートになっています。
ガラスカーテンウォールの全景。
ガラスの外には広いルーフガーデンがあるため、
足元の士林の街の様子は見えません。
斜めの天井の上は鏡となっていて、空間が広く見えます、
バックヤードツアーのルートのエスカレーター。
この日は豆腐のサラダをいただきました。
カフェ・ラテも美味しかったです。

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