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筋道を立てて話せるようになる一冊『数学的に考える力をつける本』

皆さん、こんにちは。
ホテルマンひろさんこと大岡啓之です。

過去の記事はこちらからご覧ください。

大学卒業してホテルに入社。現場で接客していた私が、本社で経営企画の仕事をするようになり、その時に気がついたこと、学んだことをベースにしてまとめています。

今日は、筋道を立てて話をするようになったきっかけから、筋道を立てて話をするのにオススメの一冊を紹介します。

筋道を立てて話をするようになったきっかけは?

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私が筋道を立てて話をする必要性を感じたのは、ホテルに入社して5年目でした。入社3年目で本社の経営企画室で仕事をしていましたが、何となく「新しいホテルを企画する仕事をしたい」と思っていました。

そんな私を知ってか知らずか(私からは何にも話もしていなかったので、運よくだと思いますが笑)、5年目に新規ホテル開発の部署に異動しました。
最初に担当したのは営業。新規ホテルなのになぜ営業?と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、新規ホテルを出店させるにあたり、ゼネコン(建設会社)、ディベロッパー(不動産会社)などパートナーになる企業を探すため、対象になりそうな企業をピックアップ、いきなり電話し、アポイントを入れ、ホテルを出店する際は我が社を!なんてことをしていました。

営業といえば、ものを売るがすぐ思いつきますが、自分の会社の商品を熟知してプレゼンテーションしなくてはなりませんね。当時の私が売っていたのは「ホテル」そのもの。宿泊でもなく、レストランでの食事でもなく、ホテルそのもの、自分のホテルのミッションは何か、ブランドは何かというマインドに関わること、そして「オタクのホテルって儲かるの?」ということを定量化(数字に置き換えて考える)して説明しなくてはならないのです。

数字に置き換える=ホテルの収支をプレゼンする。

これが自分の担当になりました。そしてホテルの収支を作って上司に説明するのですが、これがまず伝わらない…。

「この数字の根拠って何?」

そんなことしょっちゅう言われていました。収支を作って見たものの、ただの資料作り。

「なぜこのプレゼンテーションをしたいのか」

これが抜けていたんですね。

筋道を立てて話をするためにやったことは何か?

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筋道立てて話ができないといけない、そう思った時に私がやったことはシンプル。

「筋道を立てて考える」


ほんとそれだけでした。それじゃ話になりませんね(笑)。
具体的に何をしたかというと、「なぜその結果になるのか」を3回自分に問いかけて、答えを紙に書いたり、ワードやエクセルにメモしたりしていました。

すると自然と矛盾点を見つけることができるんですよね。そして繰り返し実践する(というか業務上ですが)ことで自然とできるようになったと思います。

筋道を立てて考えたい時に勧めたい本はこちら。

私の場合は運よく仕事の場で身につけられましたが、サービス業にお勤めだと、正直なかなか自然に身につけられる機会を得られないと思います。

本体であれば、セミナーに参加してみる、オンラインで勉強することもぜひしていただきたいのですが、それでも時間が…お金が…と悩んでいる方はまず「本を読む」。これに尽きます。そして読んでいただきたいのがこちらの一冊。

著者はこちらの記事で何度か紹介させていただいている、深沢真太郎さん。ビジネス数学コンサルタントというタイトルで仕事をされていますが、本当は「数学的な物事を考える」ことで「筋道立てて物事を考える」「ロジカルに物事を考える」ことを目指しているのだと思います。

こちらの一冊でオススメな点は「事例がわかりやすいこと」。正直、「数学」と聞くだけでアレルギー症状出る方いますよね?私も同じ。それで私立文系の大学に進みました(笑)。

しかし、「カーナビのように説明しましょう」と言われたら、頭に入りますよね?そんな風に本にまとめられているのです。

カーナビならば「この先1km先、〇〇インターチェンジで降りてください」。と具体的な距離、具体的なインターチェンジの名前で案内が入りますよね?仕事でのプレゼンならば「前年比30%増で売り上げ見込みを作りました」とか、ちょっとした会話でも「それ取って」「あれ取って」ではなくて、「複合機に3枚カラープリントがあるから取って」といえば、聞いた相手もスムーズに伝わりますよね。

そんな事例が4章にわたってまとめられています。

季節は11月下旬。まもなく2021年ということで来年の目標を立てる方もいらっしゃると思います。「筋道を立てて物事を考える」も目標の一つに加えていただきたいなと思います。

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