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ブックレビュー:究極の子育て

あらすじ

この本はWebサイト「STUDY HACKER こどもまなびラボ」に掲載された約1400本の子育て記事から「変化や逆境の時代において一生モノの土台となる力や心を養うために大切なこと」を厳選したものです。

本を読むきっかけ

私は今3歳の息子がいて、今年には第二子が誕生する予定です。
ただ、育児は日々どうしたらいいのだろうと思うことの連続だった中で、本屋にいったところ、この本を見つけました。

この本はどんな人の役に立つか?

今、育児に悩んでいる人だけでなく、将来的には子供がほしい20代ー30代が読んでも得るものがあると思います。
また、人間関係に悩んでいる人にもおすすめです。

新しい発見・なるほどポイント

【親が自分の人生を肯定的に生きることが子供を自立させる第一歩】
よく言われる話ですが、耳が痛いですよね。
子供に正しい道を提示する意識に駆られがちな育児に対して、まずは親がしっかりと自分の人生を堂々と歩む姿勢を見せるべき。
自分自身を振り返って、仕事で疲れたアピールを子供にしてしまっていたなぁと反省しました。
会社に依存せずに生きていける自立した人間になるためにも副業にコミットします。

【親が自分の意見を伝える際には子供に自分の考えを押し付ける形にならないように細心の注意を払うこと】
頭ではわかっていても、つい強く言ってしまうことってありますよね。
ただ、やっぱり強い否定は子供の自立や自己肯定感の妨げになるので、気をつけるしかないですよね。
一方で、親として自分の意見をしっかり伝えることも必要です。
自立した考えを親が示せないと、子供が親の顔色を伺うようになってしまうからです。
親は意見を伝えた上で、子供がそれに同意しなくても、それはそれで認める姿勢が大切ということです。
まさにアドラー心理学の自分の問題と他人の問題を切り分けるという考え方ですね。

余談ですが、息子が最近歯磨きをするのを嫌がっており、半ば無理やり磨いていたのですが、思い切ってそれをやめました。
Iメッセージで「パパはAくんが虫歯になると悲しいよ」「やりたくないよ」と30分くらいやりとりして、最終的には磨いてくれます。
たまには歯を磨かなくてもいっか笑。

【人間関係における失敗を早めに経験させておく】
公園で子供と他の子が遊んでいると、ついなにか失礼なことをしないかと自分の子供を監視していまいますよね。
それが自立を妨げています!
もちろん、人を叩くなどはやめさせないといけませんが、できるだけ子供同士で起きた問題に親がすぐに首を突っ込まないほうが、子供のためになるそう。
社会生活を送るためには人間関係は逃れられないので、親の見ているところで失敗を経験させたほうが、安全だと思います。逆に親がいないところで、友達をいじめてしまったりしたら、親としても責任とれないですよね。
だからこそ、親が子供のけんかを見守る姿勢が大切ということです。
そして、友達とのリアルなやり取りを通して、子供は「感情をコントロールする技術」を養っていくそうです。

まとめ

一貫して本書では、「自己肯定感」「非認知能力(好奇心などの数値化できないもの)」を養うための方法が具体的に書かれています。
時代の変化に流されない子育ての基本が凝縮されており、一読の価値があると思います。
子供を子供扱いせずに、一人の人間として適切な距離感で接することが子供にとっても、親にとっても幸せな姿なんだと信じています。
行動に移すのは非常に難しいことですが、まずは正しい知識を知ることがスタートラインです。
私も妻に本を読むように勧めてみようと思います(多分読んでくれない)。


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