電球スパークリング

俺的には、相当に消化不良気味な最近の日記な訳ですが。
この間あった友人には、「俺は、まぁ最近のほうが面白いと思いますよ」言われた訳です。
俺的には、すごく意外だった訳で。
「まぁ」の部分に引っ掛からない事もありませんが、話題が一歩も進まないので気にしないことにします。
つまり「自分が面白いと面白いと思うモノが人にとっても面白いとは限らない」という事だと思うのです。
特に、俺が面白いと思うことは大体の人に不愉快だったりするのです。(食べかけのハチノコを、クチャクチャさせながら)
どうも、キタナカでありんすえ。

えと。
映画「ぼくんち」をビデオで見ました。
はいはい、皆さんが仰りたいことは重々承知いたしております。
「いい映画の訳がねぇだろ!」。
なるほど。

俺は基本的に「面白く、そして悲しき」作品が大好きです。
例を挙げると、古谷実の作品群。
「稲中卓球部」では相当にソフィスティケイトされたダークさでしたが、「グリーンヒル」などになるとダークですよね。
中間に位置する「僕といっしょ」などは、俺のお気に入りの作品です。

生きることの悲しさ、可笑しさ、切なさ。
ギャグというカタチで表現された、人生への警句と提言。
俺は、こういった作品を愛してやまないのです。

だから俺は漫画「ぼくんち」が大好きです。
こういち君の人生哲学。
一太の一人前の大人になりたい! と切望する不器用な生き方。
かのこ姉ちゃんの天使性。
二太の、子供でありながら世の中を知ってしまわざるを得ない状況。

世の中と折り合いをつけるために生きてゆく人たち。
「この町にすんでるみんなは、しあわせになりたいだけやのに何があかんのやろう」
かのこ姉ちゃんの台詞が心に染み入ります。
そんな「ぼくんち」。

そして映画。
もうね。
大体分かってるでしょ?
でも言わせてください。
「なんじゃこりゃあぁぁぁ!」

さて。
「ぼくんち」の作中から、毒を抜いたらどうなるか?
シャブなし、激しい暴力もなし、SEXもなし。
アクション映画の三大要素の抜かれた「ぼくんち」を想像してください。

それよりなにより!
設定の変更で「かのこ姉ちゃんは二太の母親になって」たりするんです!
ピンサロ嬢の天使性は、そのまま母性に置き換えられて、もう全っ然俺には意図が分かりません。
怒り心頭ですよ、俺は。

「だから見るなよ!」って?
分かってます。
分かってたんだよう。

――逆に、映画を見て漫画を買う人はいないだろうなぁ。

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