麻利亜夜露死苦(処女受胎)

「お父さん? ちょっと来てください! ヒロユがヒロユがっ!」
ふしゅるるる……。
「ま……繭を作ってる?」
俺は、寒いと繭を作る習性があります。
羽化した俺は美しく、その姿は天使を思わせるそうです。
そうです、キタナカです。

2ヶ月振りに親への電話をかける際に照れくさかったので、「俺、俺だよ俺。交通事故起こしちゃってさぁ。口座に20万振り込んでくれよ」って、言ってみました。
すごく怒られました。
そりゃそうだ。
そもそも。
金には、それほど困ってないし。
「ちょっとだけ」は困ってることが判明。

閑話休題。
クリスマスまで一週間を切りましたね。
皆さん、予定は決まりましたか?
いやぁ、羨ましい限りで。
ちっ! 爆発しろ!
あ! 俺は空いてますよ?
全っ然、まだ予定なんて入ってませんよ?(モノ欲しそうな瞳)
今のうちですよ? お買い得ですよう!

「あぁ、コイツは随分侘しい事を言い始めてるね」
あぁ!貴女はお姉様メイドさん? 女サンタバージョンとは、このキタナカ嬉しゅうございます!
「特別ボーナス目当てで着たけど、これじゃメイドだか何なんだか……」
いいんです! 俺が満足してるから。それでいいんです!

「なんか裾が異常に短いんだけど」
それがいいんじゃないですか!
「しかも、サンタなのに何故『黒のガーター』なんだ?」
それは「俺の趣味」です!
「ピンヒールでそりに乗るのか?」
それは……、ファンタジーですから!

「お……オイ? 何を、いそいそと着替え始めてるんだ?」
いや、サンタと言えばトナカイが居ないと格好が付かないでしょう?
「そりゃそうだが……」
よし!
「何が、『よし!』なんだよ!」

さぁ! このムチで、このトナカイめにお仕置きしてください!
「は?」
そのピンヒールで踏みつけて下さい!
「また。お前は、それなのか……」

そして「このデカ鼻め!」となじってください唾を吐きかけてください『トナカイのクセにプレゼントが欲しいなんて生意気なんだよ! お前にはムチがお似合いなんだよ!』とか言い放ってください縛ってください『鼻がデカいくセに、ココはお粗末だねぇ?』とか吐き捨てながら冷たい目で見下ろしながら踏みつけてくださいぃぃ!

――はっふぅん、幸せ…。

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