キタナカ、奄美を喰らう【第六夜】「奔放」
ツンデレは好きですが、ヤンデレは苦手です。
なぜなら…。
ME自身ガ「やんでれ」ダカラデ~ス!
どうも。
外人ぶったヤンデレなキタナカです。
空鍋(巨大な中華鍋)を振ります。(「エア特級厨師」です)
しつこいようだけど、チャンネルはそのまま!
7月23日(木)。
奄美に来てから、食事等についてはベースキャンプで世話になりっぱなし。
俺はビール担当として、毎晩ビールを買出しに行くのみ。
豚の軟骨やら現地で美味しいと評判のラーメンなどを、ガツガツいただいておった訳です。
ありがたい話です。(人の好意を当たり前のように受ける、末っ子気質バリバリです)
しかし。
家庭料理も良いとして、この島の名物とかも食してみたいなどと思う俺はTHE食通。
「恩知らず」とも言う。
どうやら。
奄美大島には、「鶏飯(けいはん)」なるモノがあるらしい。
最初、脳内で漢字変換できなかった程度に無知。
先に食べた人に聞くと、鶏出汁のお茶漬けチックなモノらしい。
という訳で。
本日は個別行動で「鶏飯といえば『ひさ倉』」と言わしめた、ひさ倉へと。
バスでの移動を想定していたのだが。
・バスに乗換えが必要
・さらに、「ひさ倉」付近に観光スポットはない
という理由により、最終日に自転車で行くことに。
そう。
今日は、ポッカリと予定が空いてしまった訳です。
そこでヘコんだりしないのが、我らがキタナカさん。
ダラダラと一日を浪費すべく、ビールを買って飲みながら港を散歩。
土産物屋で、面白土産等を物色。
強い日差しにはビールがよく似合う。
富士山には月見草が、よく似合うように。
キタナカヒロユにはバラの花束が似合うように。
昼間っから飲んで良い気分に…。
ベースキャンプに戻ると、他のメンバーはカケロマに泳ぎに行く模様。
「キタナカさんも行くんでしょ?」
ハイ分かってます身に染みました僕には拒否権はないんですよねそうなんですよね?
泳ぐ準備をして船着場へ。
今回は、前回より北側の海岸に着いたので、ガジュマルの樹見学。
酒も入って気分の良いキタナカさん、ガジュマルに登る。
自転車で旅行してるご夫妻に声をかけて、リジットのマウンテンバイクに乗せてもらったり。
Mr.フリーダム。
そして、海水浴。
酒が入っているので、早目に切り上げて砂浜のヤドカリ狩り。
商店を見つけて、またもビール補充。
ヒトデを投げて遊んだり、ガジュマルの樹に付いてたブランコで遊んだり。
既にフィーバータイムに突入。
遅めの出発だったので、帰りの船の時間を見越して引き揚げ準備。
船着場の堤防の上にしゃがみ込んで、エメラルドグリーンの海を見下ろす。
キレイだよなぁ。
「今日はイベント性は低い一日だったよな?」とか思ってたけど、麻痺してるだけ。
こんなキレイな海で泳ぐ機会なんて、そうそうないよな。
…などと感慨に耽っていると。
背中を押された。
もちろん、服を着たまま。
「驚かす」ってレベルじゃなくて、普通に海に突き落とす勢いで。
いや実際、突き落とされた。
かなりビビった。
でも、落ちた海がキレイな上、酒も入っているので笑いながら流れたサンダルを回収。
「よいこらせ」と、重くなった服を引きずるように堤防上へ復帰。
小指を岩で切ったが、大したことない。
びしょ濡れの俺を見て、一同爆笑。
せめて「絶対押すなよ!」くらいは言わせて欲しかった。
もしくは、この中に俺に殺意を抱いている人物がいるのか?
いないって。
【キタナカヒロユ奄美十番勝負】の9:「ハブ、そしてオマケのご褒美編」
ベースキャンプに戻り、シャワー&着替え。
そして、また酒。
人数も集まり、飲み会状態に。
「ハブ取り、行くっちょ?」
「ウサギ姉ちゃん」に唆され、酒の勢いで快諾するタナカさん。
またも車に拉致。
正直なところを申し上げると。
酒を飲んでいた筈が、目が覚めると車の中でグースカ寝てた。
記憶が飛ぶほど飲んでた。
「一人一匹取れば、16,000円になるっちょ」(男性3人+地元娘=4名)
いや、俺…いいです。
飲みのテンションでハブ狩りに同行してますが、俺ヘビ嫌いですから。
酔いが醒めかけている今、テンションは下降中。
できれば出ないで欲しい。
無毒なヘビが早速出たので、ハブ棒とハブ箱の使用法を実演。
やっぱ、俺はいいです。
結局。
一匹もハブは出ず。
「ついでにドライブだ!」っつって、景色の良い場所を案内してもらう。
ホテルの横に隣接した公園チックな所で休憩。
建物からの明かり以外はまったく無く、足元も真っ暗でおぼつかない。
ふと、空を見上げる。
「天の川」が夜空を渡っている。
こんなにハッキリと、天の川を見たのは久しぶりだ。
いや。
天の川を「それ」と認識したのは初めてかも知れない。
他の三人がハブが取れなくて残念的な話をしているので一人、駐車場に戻って夜空を見上げる。
プラネタリウムみたい……。
っつか、天の川って東京でも山とかに行けばキレイに見れるんだっけ?
そんな折。
流れ星が二つ。
――やべぇ。
なんか俺、今ちょっと感動してるかも…。(この辺で、酔いは醒めてる)
他の三名も戻ってきたので、帰ることに。
天の川について言及するも、「今日は、あまりキレイに見えてないっちょ」とのこと。
さいでっか。
ハブは見れなかったが、天の川は見れた。
「よかった探し二級」の面目躍如である。
戻りの車ん中では。
色恋の話とかがメインだったけど、気分でもないので寝たフリ。
部屋に戻って。
「明日はバーベキューとジェットスキーだっけか」などと考えながら就寝。
まだイベントは尽きないのかよ…、なんて考えながら。
――ようやっとラストが見えてきた…。
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