サカリズム

今日はヤケに暖かい。
夕飯の買い出しに出たのだが、ネルシャツで十分だ。

ん~! んん?(可愛らしく、そして典雅に首を傾げながら)
ピカーン!(頭上に電球が点るイメージ)
思い立って。コンビニで缶ビール二本と、おにぎりを買って近所の公園へ。

寒くなく、暑くもなく。
敢えて表現するなら「生暖かい風の吹く晩」。
俺は、こんな天気が好きだ。
どう例えればいいか?
「台風前のワクワク感」?
「夏の夜明け前に目が覚めた時の、奇妙な高揚感」?
うぅん、近いような遠いような……。

通り掛かる家族連れの、楽しげな声を聞きながら。
「ナォナォ」と煩い、猫の声を聞きながら。
人生の事とか。
そんな、つまらない事を考えてた。

それなのに。
困った事に、公園の隣に座ったカップルが修羅場ってる。
女号泣。
「こんな状態はイヤなの!」とか言ってる。(注:ライブです)
先住権はあるし、責められたりはしないだろうが。
普段なら「あ、ラッキー!」とライブで会話を文字で流し続けるけど。

今日は妙にナーバスになっているので、神妙な気持ちになってる。
女性も可哀相だ。
男性も「困ったなぁ」という表情で(想像)、ただ肩を抱いている。
彼にも彼女にも、事情はあるのだろう。
「これが本当の『カレカノ』だよなぁ」とも思うが、今の気分とはそぐわないので無し。

人は――。
生きるだけで人を傷付け、そして人に傷付けられる。
皆さんも知るように、俺は相当にアップダウンが激しい人間だ。
傷付けては傷付き、傷付けられても傷付く。
俺は、とてもではないが彼等のように「惚れた腫れた」で傷付く勇気はない。
「根性なし」って言われれば、それまでだけどね。

流石に、そろそろ寒くなってきた。
隣では、泣いてた女性がキレて、男まで泣き始めた(展開を要約)。
逆に女性は冷静になって、フォローする側に回った(こういうのも男の手管なんだろうな、勉強)
をいをい……。

彼等がこの先どうなるかは分からないし、興味もない。
興味を持たれても、迷惑だろうし。

さて、と。
「面白がりの俺」としては最後まで見届けたい所ですが。
寒くなってきたから、帰るとしますか。

あ。
二人の間に和やかな空気が。
笑いあってる。(注:しつこいがライブです)

すべて世は事もなし。

――ライブ日記につき、展開のガタガタさは容赦。

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