ソーシャルエンパワーメントの欠如

久々にスーツを着ました。
「三つ子の魂」とはよく言ったもので、無意識でスパッと着れました(そりゃそうや)。
ボタンのついてる服を着るのは久し振りだったので、ちょっと戸惑いましたけどね(パンチドランカーだからです)。

「気分が引き締まるのう」とか思いながら、街を颯爽と歩く。
気のせいか人が俺を見ているような気がする。
うっひゃあ。
「やっぱキタナカさんはスーツよね」
「いやぁんクールだわ!」
「抱いて!」
とかそういう事でしょう、むふふ。
俺のチムコは残念ながら一本しかないので並んで並んで~。
という妄想をしながらスーツを着ていました。

どうも。
Yシャツの襟が立ってたので、やっぱりブランクを感じてやまないキタナカです。
皆様にいかれましては、俺という太陽に照らされてビタミンDを作ってますか?(この感じの悪さが、持ち味なのです)

――巨乳の理容師さんが、頭頂部に豊かな乳を載せて紅潮した顔で「ぽーっ」とした表情で僕を見つめているのです。

えと。
今日、床屋に行ったのです。
「サイドと後ろは一番短いバリカンでお願いします」といつものように言ったのです。
一度「一番短いバリカンで」と言ったらスキンヘッドにされたので、抜かりはありません。

私――。
「重いトコロは、すいときますか?」と聞かれると困るのです。
親父がヤケに器用だったので、高校時代まで床屋用のハサミを買って私たちの髪を切っていたのです。
だから、オーダー慣れしていなかったのです。

どうしても「すいてください」と言えないのです。
勘違いされて頭頂部を熱烈に好かれたら、と思うと中々言い出せないのです。
「私、キタナカを好いちょっとばい!」とか言われたら、どうしましょう?
すなわち、冒頭のような状況になったら困るからです。
でへへ、テレテレ……。
「適当にお願いします」と答えて、「すいときますね?」と毎回、言われているのです。
そのたびにテレてしまうのです。

床屋は、相も変わらず苦手です。
「モミアゲ、どうしますか?」問題も棚上げにされたままです。
※毎回「普通に」と答えていますが、他の選択肢を知りません。
「いらん! 切って捨てろ!」って答えたら男らしいとは思いますが、どんな風になるか想像もつきません。
こう、一言で済むような注文方法はないのでしょうか?
次に行く時は言ってみようと思うのです。

「モテるようにしてください」

――無理を言うな。

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